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最好映画。 076 「インサイドマン」 2006年。

これがスパイク・リー?というくらい真っ当な犯罪映画。冒頭のクライヴ・オーウェンのカメラ語りが最高です。「それが問題だ。」とある銀行を襲った犯罪者が、冒頭、「何故銀行を襲ったのか」「可能だから」不可解な語りかけに始まり、実は映画全体の秘密を解き明かしていると最後の最後に分かる、思わず膝を打つたぐいの映画。撮影監督のマシュー・リバティークと言う人は、どメジャー(「アイアンマン」1、2)からちょっといい感じ(「ブラックスワン」)までこなす、作家性があるような無いような人。「フォーン・ブース」をロサンゼルスで撮影してしまった人なので、既視感のある映像が、この映画にはとても合っていた様に思います。ともかく出演者が豪華。デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー。デンゼル・ワシントンが対話する、アラブ人に間違えられたシーク教徒のくだりを除けば、スパイク・リージョイントと思えない、フツーの映画です。ただもう、カッコいい!銀行強盗の本当の狙いは何か。映画の中盤でいきなり解決した後の尋問に変わってしまう鮮やかさも含めて、最後まで眼が離せません。初見は機内上映で日本語吹き替えだったんですが、これがまたハマっていて最高です。どこを観て欲しいかと言えば、冒頭の台詞ですよ。オープニングの歌はしばらく聞きまくりました。 犯罪映画コーナーにあるのかな。 「なるほど!」と思いたい時に是非。

http://www.imdb.com/title/tt0454848/

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