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最好映画。194 「のら犬作戦」1963年。

独立愚連隊シリーズの一編という紹介で長らく観たことがなかった、関沢新一脚本、福田純監督のいわゆる北支戦線映画。「独立愚連隊」「独立愚連隊西へ」「どぶ鼠作戦」「血と砂」の間にあって、岡本喜八監督ものではないので、ちょっと敬遠してたんですが、さにあらず。滅法面白かった!味方の中にも敵はいる、という裏テーマは相変わらずですが、隠された阿片を中国軍のはみ出しものと、日本軍のはみ出し者が奪いあう、不思議な展開。今で言う「スリーキングス」とか、かつての「戦略大作戦」のような、戦線の中で騙し合うプロたちの闘い。佐藤允がタイトルロールを演じていて、ちょっと騙されました笑。三橋達也と藤木悠がいい味出してます。堺左千夫に沢村いき雄、平田昭雄、団令子に田崎潤(手品師最高)、夏木陽介!当時の芳醇すぎる東宝演技陣のおかげで、岡本喜八組ともまた違う味わいの戦争映画が見れました。平田昭雄が悪役って言うのも楽しいですが、田島義文がさりげなく悪くて、ホントに面白過ぎる展開。「スリーキングス」がマネしたんじゃないかと思う展開。関沢新一脚本追っかけで、また良いもの観れたとした言いようがないです(⌒▽⌒)。WOWOWにたまたま入ってた時(ツインピークスreturnsのためだけに入ってました笑)に録画したので、なかなか観られないかもです。60年代の芳醇な映画群の中にはまだまだ侮れない作品が眠っていそうで、捜索の旅は続きそうです笑。「100発100中」が観たいんですが、どなたかお持ちじゃないですか!


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