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最好映画。 043 「ウンタマギルー」 1989年。

小林薫さんを貫く槍と白い顔の宣伝写真に完全にやられて観に行ったPARCO全盛映画。「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」以降続いた、PARCO提供映画の一つの到達点だと思います。高嶺剛監督「パラダイス・ビュー」と大体同じ内容なんですが、色気が違う。青山知可子さんもありますけど、沖縄本島風景を使って、1970年代をファンタジーにしてしまった撮影にやられまくりでした。独特のマゼンタの映像は田村正毅さん。フツーの風景を童話でも逸話でも寓話でもなく見せつけられて2時間どっぷり。いっぺんだけ、若い頃に田村正毅さんにお仕事お願いできました。その飄々とした佇まい、的確な指示、決して前に出ないにも関わらず現場をコントロールしてしまう人柄がこの映画を生んだのかと、妙に感動したのを覚えています。全編字幕付き。照屋林助さんの「ワタブーショー」が気に入ったら、最後まで見る価値有りです。戸川純さん、最強です。パンフレットのデザインもカッコ良かった!DVDすら出ていないのですが、日本映画専門チャンネルで一度だけ放送されました。Blu-ray出て欲しい日本映画ナンバーワンです。


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