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最好映画。 052 「黄色いリボン」 1949年。

一頃やたらはまってしまったジョン・フォードの初期騎兵隊3部作「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデ」の最高峰。  古き良き軍隊のしきたりのなかで、砦を中心とした人間模様がとても楽しいんです。家族的な雰囲気とお決まりのパターンで安心して観られます。音楽が常に鳴っているのも特徴的で、ミュージカルめいた要素も多いです。 三部作はすべてジョン・ウェインの主演、ビクター・マグラグレンが古参兵、ハリー・ケリーJrがちょっと頼りない若者を演じる構成。脇役はみんな同じ顔が並んでいて、3本目を観る頃には現れるだけでニヤニヤしてしまいます。 ジョン・ウェインが退役6日前の大尉役で、戦いを出来るだけ回避して進んでゆくとても頼もしい指揮官を演じています。 実際、出演者の中で一番好きなのはベン・ジョンソン演じる、タイリー軍曹(大尉)なんですけどね。単独行動も出来てアタマの切れる頼りになる軍曹。南北戦争の歴史の中で軍曹に甘んじているけれども、常に必要なところを押さえている。 ラストで退役したジョン・ウェインを追いかけるところは見ている方も嬉しくなるナレーションが入ります。わかってるなぁ、という感じでホントに楽しいです。 ウィントン・ホックの醒めるようなカラー撮影をフィルムで観たいんですが、 そんなバージョン当たったためしがないので無理なんだろうと思って、3年。米版Blu-rayを発見。びっくりするくらいの美しさ!タイトルバックの飾り紐のほつれまで見えるというw 1949年のカラー撮影、侮れませんでした。夕暮れのモニュメントバレー、紺色の騎兵隊服になびく黄色いスカーフ。字幕なしですが画質最高です。

http://www.imdb.com/title/tt0041866

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