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最好映画。214 「アパートの鍵貸します」1960年。

ジャック・レモンとウォルター・マッソーが大好き。「フロントページ」「おかしな二人」1960年代から活躍したふたりはそれぞれの代表作があって、ジャック・レモンはビリー・ワイルダー監督との「アパートの鍵貸します」が絶品です。だいぶん久しぶりに観返したんですが、この時代の映画って、きっちりセットがあって、職場と自宅と酒場を行ったり来たりしか生活空間がなくても、全然面白いです。ロケがあんまりないというか。現代にも通じる生活を見ていても楽しいです。保険会社の登録をひたすら続ける主人公のミュージカルのような職場からスタートして、自分のアパートを社内のお偉方の密会場所に提供して、昇進し続ける、サラリーマン物語。ジャック・レモンの仕草がいちいち可愛いのがすごいですが、伝説のテニスラケットのパスタの湯切りより、ラストシーンにおける相手の目を見ながらカードをシャッフルして配る、芸達者云々というよりは、見ている人の気持ち的にもそこで失敗したらカッコ悪いよね、というのをちゃんと成し遂げて、安心させてくれるその確実さ。剃刀を発見して慌てて隠す時の、シャーリー・マクレーンの影が見えた時のタイミングの良さ。あっさり見ちゃうけど、きっとものすごい努力の果てにある技なんだろうなと思って見直しました。ビリー・ワイルダー監督作品は「お熱いのがお好き」「麗しのサブリナ」「サンセット大通り」を観ていないダメファンでして「第十七捕虜収容所」「アパートの鍵貸します」と「フロントページ」と「シャーロックホームズの冒険」が好きです。 なにせリュック・ベッソン監督の「サブウェイ」の美術監督、アレクサンドル・トローネルの過去作品から辿り着いたので(⌒▽⌒)偏っててすいません(⌒▽⌒) iTunesストアで突然出たので観ました。深夜放送で見るのもオツですが、お時間あれば是非。


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