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最好映画。 168 「ポーラX」 1999年。

忘れもしない1999年の5月にパリのUGC(それもシャンゼリゼ笑)で観た、マニアの極地の映画。レオス・カラックス監督の8年ぶりの新作として、いろいろ噂になっていたので、仏語わかんなくてもいいや!と劇場に飛び込んだのは良かったんですが、全くお話わからず汗。ともかく破壊衝動が全編にあふれている映画で、なんだかホヤーッとしてで劇場を出た記憶があります。やめた方が良いよ〜って言われたのにも関わらず、パリで一人で映画観れた!面白かった!という記憶だけ残ってます。日本で公開された時に観直しましたが、なぜか衝撃度はかなり薄くて、面白く感じられなかったんです。映画って案外場所と状況に左右されるもんなんだなあと思いました。カラックス映画の撮影監督、ジャン=イヴ・エスコフィエから変わったエリック・ゴーティエの撮影はものすごく黒くて暗くて、淫靡で美しかった!「汚れた血」でフジ8570を使うエスコフィエと、「ポーラX」でコダック5279を使うゴーディエで、ここまで違うもんか!と当時びっくりしました。(すいませんマニアックな話で・・)是枝裕和監督の「真実」の撮影が楽しみ!レオス・カラックスコーナーにはあると思います。


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