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最好映画。 019 「ブレインストーム」 1983年。

人の感覚をテープに記録して、他人が体感できるシステムを開発したチームがたどる騒動。特撮界の巨匠、ダグラス・トランブルの監督作品。劇映画は「サイレント・ランニング」「ブレイン・ストーム」の2本しかありません。特撮が邪魔せずストーリーが展開するのはさすがです。「ブレード・ランナー」と同時に進めてたんだからすごいと思います。原作のブルース・ジョエル・ルービンは「ゴースト」「ジェイコブス・ラダー」の脚本で有名ですが、SFというよりは幽霊な話ができる人で、この映画は意外でした。撮影を担当したリチャード・ユーリッヒはカメラマンとうより、マット画の天才で有名な方です。「ブレード・ランナー」のデッカードがぶら下がるビルの高さを出したのはこの人。「未知との遭遇」の背景画も描いていた人です。お話上、記録媒体であるテープ、マルチテープはおろか70mmフィルムだって、そこまでじゃないだろうという幅のキンキラテープ。今観れば時代ですよね〜。死を記録してしまったテープの存在が明らかになって、おかしな方向へ進みます。サイバーパンクだとかプラグインだとか何とかカンとか言う前に。人の記憶を視覚化して、それが人に広まりそうになるとどうなるかを描いているという、スゴい映画です。光学合成とマット画の世界TSUTAYAを丹念に探すとあります。
http://www.imdb.com/title/tt0085271/

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