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最好映画。 174 「ジョジョ・ラビット」 2019年

ジャンプするヒトラーのビジュアルにやられて、観たかった映画。とてもとても面白い映画でした。ヒトラーがイマジナリーフレンドの少年が主人公で、第二次大戦下のお話を、ニュージーランドの監督がプラハで英語で撮影したというカオスな情報で、混乱しておりましたが笑。原作があるとはいえ、決して否定的なことを言わないセリフ運び(ユダヤ人が何をして絞首刑になったのか、戦争はどっちが勝ったのかを直接言わせない、とか)は、ものすごい。人物の誰もが愛おしい造形で、真の悪人はいないんじゃないかと思わせるくらい不思議です。(不謹慎ですけど・・)大事なことは直接言いすぎるんじゃなくて、思い出させる、感じさせる脚本を、映像でも実行できているのはとても驚きです。監督賞もあげたほうが良かったのでは思うくらい。微笑ましくて泣けるラストは秀逸です。スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、大人はカッコ悪いけどカッコよくて、男の子達はともかく可愛くて、トーマサイン・マッケンジーが踊るところは涙出ます。撮影のミハイ・マラメイア・Jrは最近のフランシス・フォード・コッポラ監督「胡蝶の夢」「テトロ」「ヴァージニア」とかポール・トーマス・アンダーソンの「ザ・マスター」を撮影した人。監督のタイカ・ワイティティは俳優も監督もこなす方で、前の監督作も含めて全部観たい!です。未見の方はぜひ!!


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