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最好映画

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最も好きな映画を書いてみます。
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2022年8月の記事一覧

最好映画。213 「フルメタル・ジャケット」1987年。

あんなに悪口浴びせられると人って変わっちゃうんだな〜って思いながら観ていた45分間が終わって、全く風景の違う後半戦に入ってからが、この映画の本領発揮な気がしてます。地獄の訓練を終えたのに、最前線ではない生活をブーブー言っているジョーカーが、最初に受けて戦闘のシーン。「ホントなのかホントに来たのか?」慌てふためく狼狽っぷりと、直前まで生意気だった新兵たちが戦闘員になってゆく瞬間。45分かけて人がマシンになる工程を描いた後だけに、うわ、やっぱりそうなるんだね(´-灬-‘)、という

最好映画。212 「プラトーン」1986年。

ウィレム・デフォーが善人だ!ってびっくりした、ベトナム戦争映画。雨と暑さに蒸せるベトナムの森で戦っていた、兵士たちのお話です。新兵のチャーリー・シーンの顔つきがラスト5年くらいのベテランに見えてしまう成長物語。ラスト、飛び去るヘリを見送るラー役のフランチェスコ・クインが胸を叩いてサインを送るカットで泣いてしまいました。オリバー・ストーンの実体験がもとになった、胸糞悪い状況をエンタメとして描いた不思議な映画です。味方の中にも敵がいるというのは独立愚連隊にも通底するテーマで、高校