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出発まで30分。

旅行記だと思った方…違いますのでご了承くださいませ。

あなたは搭乗締め切りまで30分に迫った空港の
ロビーにいます。待ちに待った海外。
渡航先には大切な友達との再会が待っています。
チケットも荷物もパスポートも全て揃っています。
だけど、何故か脚がすくんで動けません…

あなたの目の前に現れたのは、
とても美しいグランドスタッフの方。

彼女はあなたに優しく
「何かお困りごとですか?」と訊ねました。

あなたは正直に
「搭乗締め切り30分前だというのに、脚がすくんで動けないのです」
と答えました。

彼女は微笑みながら
「お客様、もし搭乗をなさりたいのならば
とてもいい方法がございます。往復のチケットをお持ちですか?
もし、お持ちであれば…往路分のチケットを
キャンセルして頂く方法です。
しかし、問題がひとつございまして、
キャンセルとなった場合、当面の間は再購入ができません。
ですので、端的に申し上げますと…日本への帰国が非常に困難となります」

「え!帰国困難ですか?いつ頃とかの大体の期間もわからないのですか?」

「申し訳ございません。
そちらの詳細に関しましては
  当方ではお応えいたしかねます」
彼女はサラリと言いました。


そこまでして行く旅なのだろうか?

でも帰って来られなくとも、帰って来なくてよい理由にもなる。

この方法はここに来た人にしかわからないことだから、誰にも許可を取らずにシレッとやり過ごすこともできる。

着いた国での保障は何もない。

visaはどうなるんだろう?延長を繰り返すことができるのか?

行けばどうにかなる!
何なら、向こうの日本大使館に掛け合おう!



この時、すでにあと15分と時間が迫っていた。

「お客様、いかが致しましょうか?」
AIか?というくらいの彼女の落ち着きっぷりに
覚悟を決めた。


「行きます。片道だけのチケットだけで結構です。往路は断ちます」

そう言った途端、すくんで動けなくなった脚が
軽くなり
どんどん前へと進んでいく…


これは不思議な話ではありますが、これに近い経験をしているんだと思うのです。今回の内容はとても極端かもしれませんが…


「で、どうしますか?」と問われることがあります。

どちらを選んでも正解なのです。
こちらを選んだからといって、罰を与えられるわけでもないし、
表彰台にあがるわけでもないということです。

だけど、決めるということは自分でやらなければなりません。

生きていくことはサバイバルでもあるのではないでしょうか

目の前にお腹を空かせたトラがいます。
トラはあなたをロックオンしています。
そんな時に誰かにどうすればいいと思う?なんて聞いてる場合ではありません…

生か死か…

逃げるかor戦うか…または手懐けるか(笑)

これはとても大きな決断を例にしてしまいましたが、
普段から決めることに慣れていないとちょいと難しいかも…です。

小さな決断を積み重ねていくこと。
どうしたいか?を常に自分に問うこと。
決断を人に委ねないこと。
慣れてきたら、決断のスピードを速めること。

究極、その決断が間違いだとしたら
潔く、あの時はその判断が正しかったと認めてあげること。

間違いは誰にでもあるんです。
でも自分が決めたことであれば、
その時の決断は正しかったのだと
思います。

あ、間違いを前提に決めるのではないですよ

決めたことに言い訳をしないことが決断だと
私は思っています。

言い訳や理由(逃げるための処方箋)を用意しないこと…

あれですよ…
岩下志麻さん!〜極妻シリーズより〜
「腹くくって物言いや!」です。

今、何かしらの決断をなさっている方いるかな?

必要な方に届きますように…たくさんの愛をこめて♡

Share the love♡Nori






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