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私の忘れられない旅【飛田新地/安倍晋三元首相 国葬編】

貴重な連休が取れたらもっぱら海外に行く派の私にとって、忘れられない旅はなんだろう。
そう考えたとき一番に浮かんだのは、あの事件があった年の、気軽に海外に行くことが許されなかった空白の時期の大阪でした。

安倍元総理大臣が、奈良市で銃撃されて亡くなった2022年。コロナ禍真っただ中でもあり、日本中が衝撃に包まれました。そして同年の9月27日に国葬儀が執り行われました。

その日に合わせて、飛田新地が一斉に臨時休業するという話を耳にしたのです。そして献花台も設置するとのこと。偶然9月27日が私も休みだったので行ってみようと、前日に大阪行きのチケットを取ったのを覚えています。

飛田新地にて国葬議の休業お知らせ

飛田新地とは、日本最大級の遊郭

普段は働いている方のプライバシーを守るため、街並みの写真撮影もNGの飛田新地。天王寺駅で白いお花を買い、その場所へと向かいました。

臨時休業し弔旗が掲げられた飛田新地

そこに降り立ったら街は静かで、いつもの煌びやかな雰囲気はなく、時が止まったような不思議な感覚に包まれていました。
日本最大級の遊郭街を散策します。普段だったらひやかしと呼ばれて嫌がられる、女1人でです。

鯛よし百番。国の有形文化財に指定されている旧遊郭。
店の壁などあちこちに撮影禁止を
日本語や英語で呼びかける看板が貼られている
飛田新地の店は「料亭」という看板を掲げ、飛田新地全体は「飛田料理組合」という組織が管理する
これだけ店舗が密集していたら火事になったらたまらない。火の用心は大切。
ちょっと気になるピンク色

端から端まで歩いていると、献花台が見えてきました。受け付けの方にお花をお渡します。

安倍晋三元首相のご冥福をお祈りいたします
美しい暖色のあかりは幻想的。吸い込まれそうです。

最近は海外からの方も多いそうです。
中には鬼滅の刃の影響で、お子様連れで見えられる強者も。遊郭というよりも地上の楽園として、日本特有の文化を堪能できる観光スポットにも変化しているようです。多様性の時代ですね。

わたしも海外に行ったら全てが新鮮に見えるのですが、逆もまた然り。海外の方の目に映る日本にも、外から見ないと気付かない発見や良さがあります。

旅とはタイミングと直感ですね。

#忘れられない旅

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