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生誕祭の贈り物〜CROWN POP「三田美吹生誕ライブ2023〜with all my gratitude...〜」


バースデープレゼントは誕生日の人がもらうもの……ですよね?

2023年7月19日(水)
渋谷WWWにて「三田美吹生誕ライブ2023〜with all my gratitude…〜」が開催されました。23歳のバースデー当日。サブタイトルは日本語にすると「心より感謝を込めて」という感じでしょうか。

昨年は誕生日から少し遅れた9月に横浜ベイホールで妖精のように美しい姿を見せてくれたいぶいぶの生誕祭。今年はいったいどんなライブを見せてくれるのか、期待に胸を膨らませて会場を訪れました。

三田美吹生誕ライブ2023〜with all my gratitude…〜
セットリスト

1.ロックンロール・ウィドウ(山口百恵)※ソロ歌唱
2.自由へ道連れ(椎名林檎、私立恵比寿中学)※ソロ歌唱
3.First Love(宇多田ヒカル)※ソロ歌唱

(他メンバーダンス)
(衣装マイナーチェンジ)

4.Change the world!
5. Make me happy
6.OMD ※ソロ歌唱
7.手のひらに青空※MITANAKA’S、歌唱はソロ

(「PHOENIX」MV上映(一部))

8.PHOENIX(BURNOUT SYNDROMES)※ソロ歌唱
9.サンキュー(大原櫻子)※ソロ歌唱
10.キミリプホリック※With ポッパー
11.星に願いを※バレエダンス

Ec1.HERO(ももクロちゃんZ×しまじろう)※ソロ歌唱
MC&お誕生日祝い
(以下撮影可能)
Ec2.夏キラリ⭐︎
Ec3.alright!

オープニング。ステージ背後のスクリーンには"16"と大きく映し出された後、クラポ結成当初とおぼしきいぶいぶの姿が。16歳のときのものでしょう。その後数字は17、18とひとつずつ大きくなり、写真もそれに連れて、その年齢時のものとおぼしきものに。
そんな映像をバックにいぶいぶは、白地にスカート部分の赤のストライプが印象的なふわりとしたドレス姿。頭にはハット(を被ってたのかな?髪飾り?ちょっと遠くてはっきりわかりませんでした…)で、姫様のようにドレッシーでありながらかわいらしい雰囲気。
手にはアルバムを持って、映像と合わせて過去を振り返るように、オルゴール調の「Make me happy」に合わせてステージの上を舞い踊ります。

そして数字が23を迎えると、ステージ中央にはマイクスタンドが。そして流れるのは山口百恵さんの「ロックンロール・ウィドウ」。
いぶちゃん世代の若い方には山口百恵ってどういう印象なんだろう。自分も全盛期は小学校に上がるか上がらないかぐらいの年齢だったので、はっきりおぼえてはいないんだけど、とにかくかっこいいお姉さんだった印象。この曲も作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童のご夫婦コンビで、言わずもがななかっこいい曲。まるでいぶちゃんから
「みんな、こういうかっこいいわたしが見たいんでしょ?」
と投げつけられてるかのようなスタートです。

つづく「自由へ道連れ」はエビ中さんがカバーしていたこともあり、会場を埋めたポッパーさんにも馴染みが深く、コール&レスポンスで盛り上がり、そしてその後は繊細な「First Love」。静かに響くいぶいぶの高音はすごくつややかで、最高級のベルベットのような輝きとなめらかさをもって、我々の心を打ちつけてきます(最高級のベルベット知らんけど)。
やさしくて、なめらかで、きらめくようで、スッと心に染み入ってくれるきれいな歌声。かっこよくて、盛り上がって、そして美しい。最初の3曲はいきなり「みんなが見たい三田美吹をご用意いたしました」と言わんばかりの、最高のスタート。

そして一旦、いぶちゃんはステージを降り、CROWN POPのメンバー4人が登場。黒いシャツに、黒いミニスカート(ショートパンツ?)、そして黒のロングブーツ。胸元には白い大きなリボンで、みあちゃんはめずらしくメガネ姿。かわいい!!

4人もオープニングのいぶちゃんのように赤いアルバムを手に持ち、可憐にステージの上でダンスを繰り広げます。きれいなダンスのラスト、ステージ中央で縦一列にアルバムを並べた4人が、一斉にそれを開くと「三」「田」「さ」「ん」の文字。お、おう……?

という微笑ましい光景もありながら、いぶちゃんがステージへ帰還。衣装はそのままですが、髪飾りはティアラへと変わっています。

そしてCROWN POPのパフォーマンス。
この日初めてのクラポ曲であり、5人でのパフォーマンスは「Change the world!」。会場の盛り上がりも一気に加速していきます。
そしていぶいぶのフィーチャー曲である「Make me happy」。大人っぽい曲調がいぶちゃんにぴったりで、披露されるたびに、その魅力が増していくような気もする一曲。今日もすごくきれいだなと感じていると、曲中、いぶちゃんのスカート部分が一瞬で早変わり!

"瞬くたび私をきれいにするの"

の歌詞の直前部分で、赤と白のツートンカラーだったスカートが、一瞬で純白のロングスカートに!! 頭上のティアラも合わさり、真っ白にきらめくいぶちゃんは、ますます姫様の姿そのものです。

素敵なロングドレス姿になったいぶちゃんは、ドレス姿のMVも印象深い「OMD」のソロ歌唱に。
"オーマイダーリン"と我々に歌いかけるその声、その姿、その表情には、切ない想いがそのまま乗せられているようで、ペンライトを振るのも忘れて、瞳に吸い込まれそうな雰囲気です。

「OMD」が終わると、ステージには椅子が用意され、舞台下手側からアコースティックギターを持ったさほるんが登場。先日のPlough Music LIVE 2023で素敵な音楽を届けてくれたMITANAKA'S再びです。
さほるんがアコギ一本で演奏し、いぶいぶが一つひとつの言葉に想いを込めながら歌う「手のひらに青空」が美しくないはずがありません。すごく情感の込められたギターの音色と歌声が、豊かな響きで我々を魅了する1番が終わると、2番からは通常の音楽+さほるんのギターという形に。少し切なかった青空から、抜けるような、弾けるような青空へ。空気も大きく変化します。

二人が舞台袖へ下がると、スクリーンには三田さんが2020年頭に出演した、BURNOUT SYNDROMES の「PHOENIX」のMusic Videoが流れます。もがくように、苛立つように、限界の先へ飛び出そうとする三田美吹(演じるMVの主人公)。映像の中からもその熱い気持ちが伝わってきます。
と思いきや、MVだけではなく、いぶいぶ自ら「PHOENIX」を歌唱。オレンジ色のペンライトに染まるフロア。ロックテイストな楽曲に、もはや会場は熱狂の果てに溶けていきます。

つづいて大原櫻子さんの「サンキュー。」
自分はこの曲を知らなかったのですが、それでも歌詞の

つたえたいよ 大きなサンキュー
君に出会えてよかった

大原櫻子「サンキュー。」

は、しっかりといぶいぶの声で、こちらへと伝わってきました。こちらこそサンキューを届けなければいけないのに……。

素敵な曲だったなと思っていると、聞き覚えのある「キミリプホリック」の歌い出し。
今年、5人ver.に生まれ変わり、あらたにさほるんの魅力的な歌声で始まるようになった「キミリプホリック」ですが、それ以前はいぶいぶが冒頭部の歌い出しを担当してました。ちょっと懐かしいような感じもありつつ、いぶいぶのソロ歌唱で聞く「キミリプ」は新鮮な感じ。そのさわやかさに身を任せていると、曲終盤は「(スクリーンに映し出される)歌詞を見ながら、みんなで歌ってください!」とのこと。声出しライブが帰ってきた2023年。ポッパーとともにステージを作りたいんだといういぶちゃんの気持ちがすごく伝わってきます。

最後は「星に願いを」に乗せて、華麗なバレエ・ダンス。そのバックで✨️の飾り付けを楽しむ4人はディズニー映画の小人のようでしたし、その前でただただ美しいとしか言いようのないしなやかでやわらかなダンスを披露してくれたいぶいぶはやはりプリンセスで。

かっこよい曲から始まり、一体感あふれる盛り上がりも、心地よい歌声も、にこやかな笑顔も、幻想的な美しさも、すべてを堪能させてくれた11曲の本編は、あっという間に過ぎ去り、振り返ると夢の中の出来事のよう。でも、胸には幸せな感覚が強く強く残っています。

アンコール一曲目は、ももクロちゃんZの「HERO」。

"誰だって誰かのヒーローさ"
"君だって僕にはヒーローさ"

今回の生誕Tシャツ衣装に着替えてきたいぶいぶが、にこやかで底抜けに楽しそうな表情で歌い上げるやさしい歌詞は、いぶちゃんと私たち、クラポと私たちの絆を歌ってくれているのでしょうか。

この曲が終わったところで、本日初のMC。

「今までみんなに言ってなかったことがひとつあるんだよね」
とちょっと困ったような表情のいぶいぶ。
「え〜、どうしよう……」と笑っているのか、戸惑っているのか、あるいは感情が極まりつつあるのか。しばし、なかなか話が切り出せない状況を続けた後、私たちに打ち明けてくれました。

過去にとある病で頑張りたくてもどうしても頑張れない時期があったこと
今つらいことがあっても、頑張れるというだけですごく幸せであること
誰にだってつらい状況はあるので、大丈夫だよと言ってあげたいと思っていること
大変なことがあったら、みんなの背中をさすってあげられる存在でいたいということ

言葉を一つずつ選ぶように。誠実に、ていねいに。
その想いを我々に伝えてくれました。

そんなお話からひと息ついたところで、さほるんの「みんな一緒に歌って」の声とともにメンバーが登場。会場と一体となっていぶいぶに「ハッピーバースデー」を届けます。
5人そろってのトークはやっぱりすごくかわいらしくて、朗らかで。全員の表情からは互いを思い合う心が、余すところなく我々に伝わり、CROWN POPというグループがどれほど愛に包まれたグループなのかということをあらためて実感させられます。

ラスト2曲は「夏キラリ☆」と「alright!」
生誕祭のフィナーレにふさわしく、5人のパフォーマンスで楽しく大いに盛り上がって、素敵な時間はこれで全部終了です。

5月のあいたんの生誕祭は、自分の胸のうちにある愛をすべてポッパーに届けるような素敵なものでした。
6月のりなてぃーの生誕祭は、映画仕立てで、ちょっと不思議で美しい世界を体感させてくれるものでした。

そして今日のいぶいぶの生誕祭。最初から最後まで「三田美吹の詰め合わせ」とも言うような、いぶいぶの魅力がすべて溢れ出すような構成で、「〜with all my gratitude…〜」のサブタイトルのとおり、あらゆる瞬間から彼女の私たちに対する想いが伝わってくるような気がしました。

それはまるで誕生日を迎えた本人から我々へ贈られるギフトのようで。本当はこっちからいぶいぶにおめでとうを言う機会なのに。そんなことお構いなしに、主役からたくさんの贈り物をいただいてしまったライブでした。

自分のような凡人から見ると、人柄も歌声も、容姿も、ダンスの技術も、何よりそのオーラのようなものまで、天賦の才(ギフト)を数多授けらたような三田美吹さんから、抱えきれないほどのギフトを手渡されたライブだったように感じます。

いぶいぶだけではなくて、CROWN POPのメンバー全員、ライブではこんな風にいつも想いを目に見える形で私たちに届けてくれます。

7月23日(日)には主催ライブ「青夏」が。そして8月8日(火)には8周年記念ライブ「888」が控えています。

今日の生誕ライブに参加できなかったという方も、きっと「青夏」や「888」で、今日と同じように素敵な感覚に触れることができることと思います。CROWN POPのライブは行ったことがないという方でも、絶対に楽しめて、満足できるライブになるはずですので、ぜひ会場を訪れてみてください。


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