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さほるんの創り出す世界/2024.7.7田中咲帆ソロイベント「七夕だけどゲームがしたいッ!」

2024年7月7日(日)
横浜みなとみらいブロンテにて田中咲帆さんのソロイベント
「七夕だけどゲームがしたいッ!」
が開催されました

事前にスタコミュか何かで1部と2部では中身が違うよという予告は聞いていた気がします

それぞれのサブタイトルは
1部が「『何にしますか?』って聞かれて、カタカタって送ったやつななけど、言うて、そこまでプロゲーマーになりたいとは……」と本人が笑う
【プロゲーマーになりたいッ?!】

そして2部は「曲も何も決まる前に送ったやつで、そこまでインターネットって感じでもないけど……」とこちらも照れ笑いを浮かべる
【インターネットアイドル参上ッ!!】

ということで1部はゲームをする様子も見られたりするのかな、なんて思いながら入場すると、ステージ(の上手端)にはゲームのコントローラーやモニタが設置された椅子席が二つ。完全にゲームするやつですね

たしかHAREBAREをアレンジした曲だったと思うけれど、軽快な曲に乗せてステージに登場したさほるんは白地のシャツに水色のフリル?がついたかわいらしい衣装。次いで客席フロアからの「いぶいぶー!!」の声に呼ばれ、スーパーマンが飛ぶ姿でステージに登場したこの日のゲストいぶいぶは、チェック柄に白いフリルと胸元に小さなリボンのついた部屋着を思わせるような半袖スタイル。さほるんが選んだ衣装だそうで、自分も含めて話した人が全員「天才すぎる……」とうなるかわいらしい装いでしたね

そのかわいい二人がステージ上で、イベント冒頭から楽しむのはswitch版の「スイカゲーム」2人プレイモード( 詳細 )

オリジナル→アタック→タイムリミット(5分)と各モードを一通り対戦して、結果はいぶいぶの3連勝(とはいえ、二人ともスイカには至らず)

ステージ後方の大きなモニターに映し出されるゲームの様子を観ている最中は、二人の笑い声がひたすら響き、部屋でゲームを楽しむ友人同士を眺めているかのような、ただただ楽しい気分
さほるんが「おかしいなあ」と首をひねったり、いぶいぶが「えー!??」「そうじゃないのに(笑」と声を上げたり、ひたすらにかわいらしい時間

まだ時間があるとのことで第4戦は再びタイムリミットモード。序盤は二人とも順調に果物を育てていくものの、少しずついぶいぶのが優勢に。結果、勝敗は4-0……
対戦の勝者には商品があるとのことでしたが、その行方も大方決した中で、最後の第5戦はアタックモード。ちょっと「ぷよぷよ」の対戦っぽい感じで、相手の陣地の意図せぬところに意図せぬ果物が落ちるようなスタイルですね

ここで最後に主役が意地を見せて、見事にさほるんの勝利!!

って、ここまでおぼえてるイメージで書いてみたけど、流れ合ってるかな?
とにかく二人がかわいくて、ゲームの様子が楽しくて、記憶があいまいなのですが、いぶちゃんがうれしそうにリボンのついた商品「すいか」を手にして、さほるん(の髪)と「おそろいだね〜」と笑ったところはよくおぼえてます(笑)

ここまででもう1,200字も書いてるんですが、正直に言えば、二人がゲームを楽しんでいるあいだ、この様子をどう感想に書けばいいのかなとずっと考えてたんですよね
メモを取ってるわけでもないので、スイカゲーム対戦記事というほど詳細には書けないし、「ソロイベント!」って感じの歌やダンスがあるわけでも、大仕掛けがあったわけでもないし

けどおよそ40分ぐらいだったのかな、スイカゲームを観戦するあいだ、間違いなく会場にいた我々はとても楽しくて、とても幸せで、素敵なものを見せてもらっていて。これがさほるんの世界だよなって感じていたわけです

ゲームの最中、そして、その後に行われた七夕にちなんでファンからの願いごとにさほるんが答える「さほるん織姫におねがいコーナー」(たぶんタイトル違う……)のあいだも、我々はずっと「田中咲帆の世界に転生」していたんだと思うのです

この日、横浜みなとみらいブロンテに足を踏み入れた瞬間から、そこは現世であって現世ではない。田中咲帆の世界
我々はそのしあわせな世界を構成する何らか、石でも、水でも、木でも、窒素分子でも、酸素分子でもなんでもいいけど、何らかに転生しているのです

みぃあのソロイベから拝借(?)したBGMが流れる撮影可能コーナーで、ステージの端から端までをていねいに動きながら、客席に笑顔を届け、楽しさを共有してくれるさほるん

あたたかくて、やさしいさほるんの性格がそのまま空気になったような素敵な世界が展開されていきます

「しっかりコールを入れるから『君じゃなきゃダメみたい』を歌って」といった内容の願いごとの紹介から、この日、初めての歌唱
「君じゃなきゃダメみたい」のカバーへ

「君」の部分を「咲帆」に変え、「咲帆じゃなきゃダメみたい」「咲帆じゃなきゃ意味がない」とコールするファン
曲に馴染みのなかった人も多く、最初こそぎこちなかったものの、徐々にコールの声量も高まり、曲のあとにはさほるんも
「初めてながらみんながコール入れてくれて頼もしかった」
とほほえみながら感想を伝えてくれるほどの一体感

次いで、みんなに馴染みのある曲を……というMCから、観客の予想が全員一致で正解した「HAREBARE」。そして1部最後の曲は、
「まだ昼だけど、おやすみって感じの曲で(笑)」
といった曲紹介から、ハロー!プロジェクト モベキマスの「もしも…」

ことあるたびに「緊張する」と漏らしていたさほるんでしたが、表情には笑顔が浮かび、溌剌さにつねにあふれ、セルフツッコミのトークもさほるんらしさいっぱいで、ひたすらにしあわせな異世界を堪能させてくれました


しばしの時間を置いて2部

開演が少し遅れるとのことで、急遽、予定外のサプライズステージもありましたが、時間からおよそ15分ほど遅れたところで、聞き馴染みあるCROWN POPのOpening SEからさほるん登場
μ'sの「ススメ→トゥモロー」、そしてCROWN POPの「恋は月曜日」とかわいらしい楽曲でライブがスタートします

1部に比べ、こちらはインターネットアイドルによるまさに「ソロライブ」という感じの構成。音楽の魅力に合わせて田中咲帆の世界が描かれていきます

歌が多いからなのかはわからないけれど、昼以上に緊張した様子のさほるん。楽しくて、かわいいことにはまったく変わりはないけれど、トークのあいだも頻繁に「緊張」の言葉を繰り返していた感じからすると、もしかしたらこの世界の創造主たる本人は、ペースをつかみきれないような、じりじりした気持ちを感じていたのかもしれません

1部から通じて、田中咲帆の創る異世界に転生したものとして、その世界の居心地のよさを全身で味わっているわけですが、本人が緊張する様子を見るにつけ、このファンタジーのような世界はいったいどのようにして創られたものなのかということに思いが及びます

今回のイベントでは何度か「今回はわたしがやりたいことを詰め込んだ」と話してくれていましたが、この世界はさほるんの感覚から生成されるものなのか、記憶、言葉が形を得たものなのか

緊張がどこに由来するものなのかは本人に聞いてみなければわからないことですが、(勝手に)想像するに「やりたいことがやれないかもしれない」「うまくいかないかも」という類の緊張では決してなく、「やりたいことを共有してもらえるか」「受け入れてもらえるか」といったものだったのではないかと思います

ファンを大切に思い、つねにやさしさを振りまき、笑顔を絶やさず、同時に自分自身が好きなものに対してもつねに誠実なさほるん
それは、あらゆる場面から伝わりますが、この日のためにペンライトに装着したり、チャームとしてアクセサリにできる【手作り】リボンを、当初の想定の2倍も3倍も作って販売してくれたこと、それが売り切れたことを心底申し訳なさそうに話してくれたところからだって伝わってきます

自分はやりたいことに挑戦しているけれど、ファンのみんなにも一緒に心から楽しんでもらいたい。そんなやさしい思いがこの世界の礎になっているのだとすれば、押し隠せないほどの緊張もよくわかります

3曲目
今回もヒーローショーっぽく呼び込まれたいぶいぶとの歌でのセッション。MITANAKA'sの復活です
いぶいぶがステージに登場した際の、ちょっと安心したような表情や仕草。本当に緊張と戦っていたのでしょうね。仲間がいるということが、どれほど心強く、頼もしいものなのかが伝わってきますね

それにしてもMITANAKA'sの歌は本当に素敵ですよね
二人が歌う「恋音と雨空」(AAA)を聞きながら、「二つ巴」っぽいなと思っていて、お互いの個性を補い高め合っている印象です

二つ巴ってこれね(こんなに大きく表示しなくていいんだけどな……)

さほるんの声ってすごくやわらかいんだけど、ここという箇所ではすごく力強さを感じさせてくれることがあります。“柔の中に剛”がある感じ。一方でいぶいぶの声は美しくて力強い響きが印象的なんだけど、繊細でしなやかでやわらかさを感じさせてくれることも多くて“剛の中に柔”がある

本当に素晴らしいコンビネーションで、これから先も聴く機会が定期的にあるといいなと願わずにはいられません。今まではいちどきに聴けても2曲だったりもしたから、いつかMITANAKA'sの単独(?)ライブとかもあったら、すごくうれしいんだけどな(うれしいんだけどな!!)

2部も「さほるん織姫におねがいコーナー」のねがいごとから、曲のリクエストに応えるかたちで、結束バンドの「星座になれたら」。しかもエレキをかき鳴らしながら!!

ここでも緊張と懸命に戦いながら、それでも「僕」と「君」の物語をていねいに歌い上げるさほるん。かっこいい以外に表現する言葉が見当たらないかっこよさです

君と集まって星座になれたら
夜広げて 描こう絵空事
暗闇を照らすような
満月じゃなくても

結束バンド「星座になれたら」

初めて聴く曲なので、オリジナルを聴いたり、歌詞を読んだりしているわけですが、決して平面ではない星座の奥行きが二人の距離(と、それに負けない結びつき)を想起させたり、各々の星の明るさも決して暗闇を照らすような明るさじゃなくても構わないことを思わせたり

まさにさほるんのやさしい世界にぴったりと感じさせてくれる曲ですよね

そこからソロライブは勢いを増し、数年ぶりに歌う曲(「コネクト」)があったりしながら、「花になって」「シルエット」と盛り上がりながら本編は終了を迎えます

ファンの全力アンコールの後、アンコール一曲目は「HAREBARE」

タフな本編を終えたさほるんの解放されたかのような笑顔はまさに「HAREBARE」
「一人で歌う曲じゃない」(byさほるん)この忙しい曲を、振り付け込みで、軽快に、そして楽しく歌い切る様子は、まさにこの素晴らしい世界の主そのものです

最後はCROWN POPの「君にThank you!!」

ファンのペンライトと一体となりながら、互いに感謝の思いが行き交いながら、あたたかな世界はその幕をおろします

七夕の日にさほるんが創り出した世界は、まるでそれ自体が田中咲帆であるかのように、やわらかくて、力強くて、かわいらしくて、あたたかくて、心地よくて
いつまでも浸っていたい、ずっとその世界の一員でいたい、そう思わせてくれる世界だった気がします

何より、極度の緊張の中にありながら、最後までしっかりやり切ったその姿の美しさと頼もしさ。これをやり切れた者の強さが糧となって、また次の世界へ我々を誘ってくれるものと期待せずにはいられません

これからも浪江女子発組合の活動をはじめ、さまざまな場所で活躍していくであろうさほるん。ずっと応援しています
楽しみながら、がんばって!!


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