見出し画像

週刊少年ジャンプ

服役中の友人から、
「週刊少年ジャンプを送ってほしい」
と手紙が来た。
なんでも、刑務所では雑誌を購読できるんだけど、今月は移送(別の刑務所へ引っ越し)があったため、ジャンプを注文できなかったそうな。

「シャバにいるのりおには理解不能だと思うだけど、毎週ジャンプを読む度に『この1週間、よくがんばった。そして、次号までの1週間もがんばろう!』って気になれるんだよ」

週刊少年ジャンプ。もう何十年も読んでないな。
と言うわけで、コンビニへ行き久しぶりにジャンプを買った。290円。あれっ、昔って190円くらいじゃなかったっけ?? というのが最初の驚き。巻末の目次を見る。ワンピースはかろうじてタイトルだけは知ってるけど、他の漫画は全然知らん。。「何十年も読んでない」って、つまりこういうことなのねえ。
せっかく買ったし俺もちょっと読んでみるか、と思って読み始めたけど、何だろう、話に全然ついていけない。何かが闘ってるとか、魔法がどうこうとか、独特なキャラとその仲間たちとか。読むのが正直しんどい。モーリヤックの『テレーズ・デスケイルゥ』を読んでた時と同じくらいのしんどさ。
辛うじてついていけたのは、『高校生家族』と『クーロンズ・ボール・パレード』。昭和生まれのオヂサンが魅かれるのはやっぱりスクール物か野球なんすかね。『あやかしトライアングル』のエロ絵なテイストは、『Oh!透明人間』の血を引くものなのかなあ、ってあれはマガジンか。

せっかくだから、プレゼントにも応募してみた。年齢のところは、「46」とすごい筆圧で書いてやったぜ! そうだよお、拙者はオヂサンなんだよお。…実際のところ、最高齢応募者って何歳なんだろうね。

服役中の友人によると、送ったジャンプを刑務官は、
「721号、ほら、今週の週刊少年ジェイルだ」
と言って渡して来るそうです。うそうそ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?