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タスマニアを歩く2:フレイシネット国立公園&ケープハウイ(+ホバート)

タスマニアは山だけではなく海も魅力だ。フレイシネット国立公園、ケープハウイ、ホバートの3つの海の見える場所を巡るタスマニアトリップ。

フレイシネット国立公園

ウォールズ・オブ・エルサレム国立公園を後にし、ロンセストンと向かった。ロンセストンで食料を調達し、さらに南へ。2日間のハイキングで疲れていたが、この日はまだ運転しなくてはいけなかった。ハイウェイをおりると、道はニュージーランドのような曲がりくねった道になった。

翌日に歩くフレイシネット国立公園(Freycinet National Park)に近いキャンプ場に着いたのは日が暮れる直前だった。僕はこのキャンプ場で車中泊をした。

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翌日早朝にキャンプ場を後にする。この日歩くフレイシネット山へ登るコースは本来であるならば2日かけて歩くコースだ。途中のキャンプ場はビーチにしかなく、ビーチキャンプに気乗りしない僕は荷物を減らしコースタイム計10時間の道を1日で歩くことにしたのである。

最初は観光客に人気のビューポイントまでの道だった。30分ほどでたどり着き、眼下に青々としたワイングラスベイが見下ろせた。

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僕は先に進み、ビーチまで降りていく。ビーチには何人か人がいた。ビーチと海が照りつける太陽を反射してとても眩しかった。

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ビーチの反対側にさらに先へと続くトラックがあった。ビーチから森へと入っていき、トラックは登りになっていく。ビーチが再び眼下へ遠ざかっていく。次第に木々は低くなり、開けた緩やかな場所へと出た。

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このコースで2つの山頂に登ることができたが、気がつけば下りになっていった。どうやら1つ目の山頂へのトラックを見過ごしたようだ。「どうせもう1個ある」と思いながら先に進む。

途中ハイカーとすれ違った。彼は僕に「蛇を見たから気をつけな」と忠告をくれた。タスマニアには噛まれても死には至らないが毒蛇がいるのだ。身が引き締まる。

今度はきちんと山頂への分岐点を確認し、フレイシネット山へと登っていく。トラックはかなり急な場所もあった。山頂付近では岩をよじ登るようにして登らなくてはいけなかった。

山頂はかなり風が強く、岩陰で風をよけなくては立てないくらいだった。眼下に半島のくびれが見えた。景色は素晴らしかったが、風のせいで長くいることはできなかった。再び来た道を戻っていく。

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もうこれ以上は登るトラックはなく、ただひたすら森の中を下っていく。トラックはビーチへと続いているが、なかなか海が現れない。やっと目にしたビーチは真っ青に輝いていた。海を眺めながら休憩をとって、再び歩き始めた。まだまだ歩かなくてはいけない。

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駐車場に戻って来た時はクタクタだった。コースタイムは10時間だが、8時間で駐車場へ帰ってきた。車の中に置いていた冷たくない炭酸ジュースさえもおいしくてたまらなかった。

そこから再び南に車を走らせ、途中のキャンプ場で車中泊をした。

ケープハウイ

ケープハウイ(Cape Hauy)までのルートは数日かけて歩くスリーケープストラック(Three Capes Track)の一部で、途中の小屋に泊まるには予約が必要なようだ。僕は時間が限られていたので、その一部のケープハウイまで歩くことにした。この日のケープハウイまでのルートは先の2つのハイキングに比べれば簡単だった。往復3、4時間というコースだ。むしろそこまで車で行くのが大変だった。森の中の曲がりくねった未舗装路は僕を不安にさせるには十分だった。

トラックはキャンプ場から始まっていた。海岸沿いを緩やかな上り下りが続いた。歩き始めて1時間半ほどで断崖絶壁の岬の先へとたどり着いた。

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切り立った崖の上からはるか真下に海が見えた。柵で囲まれているが、一瞬足をすくめてしまった。きっと高所恐怖症の人には耐えられないだろう。天気はよくはなかったが、なかなか見応えのある景色だった。しばらくして僕は再び来た道を戻った。

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ホバート

ケープハウイは午前中で歩き終えたので、ホバートというタスマニア最大の街に行ってみることにした。かつてホバートに住んでいた友人が「海が見下ろせる坂の街」と表現していて、まるでジブリ映画にもで出てきそうな街を想像していた。実際は僕がイメージしていたのとは違ったが、なかなか感じのいい街だった(と言ってもほんの中心部しか歩いてないが)。どことなくニュージーランドにでもありそうな街で、ニュージーランドの首都ウェリントンを思わせた。2時間という滞在時間だったが、また来たいなと思った。

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ホバートを後にしてロンセストンへと戻った。その日はロンセストン郊外のキャラバンパークに泊まった。


(タスマニア旅行:2019年2月)

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