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もう会えない

死別

よそよそしいこの言葉はとても無口なのだ

溢れかえっていた感情を連れ去ってしまう

訪れる春の陽射しを身体中に浴びながら

あらゆるお前は崩れ去り生から無に帰していった

私はというと

私はたちまちのっぺらぼうになった

ただただ唯一の無色が見えている

今年も桜の季節がやって来た

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