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鈍色の空


冬の色に染まった空は鈍色で
かなしげなこころ模様

澄んだ空気だけがピンと背筋を伸ばしてる

空のこころと相まって
わたしのこころも鈍色だ
いつまでも、いつまでも

本当にいつ死んでもいい
この一年、母が旅立ってから
そんな思いで生きている

こんな気持ちじゃいけないと
頭では分かっていても
なかなかこころは理解してくれない

頭とこころ
そして身体

鈍色に包まれて
わたしもいつの間にか鈍色になっている

今は寒い冬の入り口だけど
いつまでも冬は続かない

やがて春はやって来る

そうやって一年が過ぎてゆく
鈍色の空、鈍色のこころを抱えながら

少しずつ、少しずつ
気づかぬうちに歩んでいる

ゆきつもどりつ

「冬の空」から始まる詩を書きました。
こうしてお題があると頭をひねりながら作るのはとても楽しいなぁ、面白いなぁと思っています。

小牧さま、いつもありがとうございます。

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