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「雪は天からの手紙」中谷宇吉郎 雪の科学館で雪の世界を体験

大人になってすっかり「雪ってなんで降るんだろう?」とか。「雪の結晶の形がなぜ違うんだろう?」とか身近な自然に対する疑問をもつ機会が減ってきていたような気がします。

「雪は天から送られた手紙である」こんな情緒的なメッセージを残したのは、加賀市片山津出身の中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)さんという雪や氷の研究分野のパイオニア。雪の結晶の美しさに魅せられ、世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功した科学者です。

「中谷宇吉郎 雪の科学館」は、そんな宇吉郎さんの歩んできた変遷や研究の成果を、展示や映像だけでなく実験などを通じた体験で楽しむことができる施設です。

過冷却水による氷筍づくり

特に過冷却水による凍結現象の実習や、ダイヤモンドダストの再現などは見ごたえがあり、小さなお子さんだけに限らず大人の知的好奇心も大いに満たしてくれるでしょう。こちらは氷のたけのこ、氷筍です。

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中谷宇吉郎氏の研究記録

まだ技術や機材などが現代ほど潤沢でなかった時代に過酷な環境下で再現が難しい現象の研究をするのは非常に難しいことでしょう。漫画、Dr.ストーンの世界でも科学の力に関する言及がありましたが、こういった情熱に満ちた科学者の的よって世の中で身近に起こりうる現象を、人に理解できる形に残していくのは本当にすごいですね。

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雪の結晶の多様性

私達の身近な雪というものですが、結晶は環境条件(温度や湿度)など細かな要因によって全く違う表情をみせます。

冒頭に合った「雪は天からの手紙」というメッセージ性は、単にエモーショナルな表現の話ではなく、雪が降る原点である上空の大気の状態をそのまま反映したものが結晶となって降り注ぐということで、この暗号を読み解くことができて肉眼では観測できない上空の情報を知ることができるということです。

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さらに詳しい実験の様子は現地や、科学館のSNSなどでも更新されています。現地には「雪の華」というカフェも片山津の湖畔に設置されているのでぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか?

@norinity1103でした。

「雪の科学館」施設情報

・高校生まで無料
・大人は入館料500円
・9時から開館、水曜定休

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