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本日で終了 相鉄車の小田急線本厚木乗り入れ

相鉄(相模鉄道)はJR東日本との相互乗入れを行っていますが、半世紀以上前まで小田急電鉄に乗入れを行っていました。わずかな距離でしたが、小田急の線路上を相鉄の車両が走るという光景がごく当たり前に展開していたのです。

(この記事は2021年3月に会員限定記事として配信したものです。)

相鉄はJR乗入れを行う半世紀以上前にも他社に乗入れ

 相模鉄道は2019(令和元)年11月にJRとの相互乗入れを開始、数年後には東急電鉄との相互乗入れも予定されています。しかし、相鉄が他社へ乗入れたのはこれが最初ではなく、戦前の神中鉄道の時代から東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年まで、小田急電鉄の海老名~本厚木間に乗入れを行っていたのです。

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▲海老名駅を出発し、小田急の下り線に入る相鉄6000系。左の線路は安全側線にしてはかなり長い。ポイントの脇に「5」の停止目標があるのは、5連運転が始まってもまだホームは4連分の長さしかないことを物語る(1964年11月4日、楠居利彦撮影)。

 1941(昭和16)年11月25日、相模鉄道の前身である神中鉄道は相模国分~海老名間を開業し、小田急電鉄に乗入れて本厚木(当時は相模厚木)までの直通運転を開始します。ただし、この時点で小田急に海老名駅はなく、座間寄りに海老名国分という駅がありました。

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