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【第68回岸田國士戯曲賞最終候補作を読む】序

第68回岸田國士戯曲賞最終候補作が発表されました。今年もやりまっせ。
ちなみに昨年の予想は大外れ(大穴で金山寿甲さんは挙げていたけど)。この時はまさか鎌田順也さんがお亡くなりになるとは想像すらしていませんでした。

選考委員は市原佐都子さん、上田誠さん、岡田利規さん、タニノクロウさん、野田秀樹さん、本谷有希子さん、矢内原美邦さんの7名で3月1日に選考会が行われます。
岩松さんとKERAさんに替わり、市原さん、上田さん、タニノさんが加わったわけですが、かなり若返ったとともに半数近くが女性とは一人もいなかった数年前とは隔世の感がありますな。ちなみに選考委員の平均年齢は前回が56.7歳に対し、今回は48.6歳。

最終候補作は以下の8作。

安藤奎『地上の骨』(上演台本)
池田亮『ハートランド』(上演台本)
金子鈴幸『愛について語るときは静かにしてくれ』(上演台本)
菅原直樹『レクリエーション葬』(上演台本)
蓮見翔『また点滅に戻るだけ』(上演台本)
升味加耀『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』(上演台本)
メグ忍者『ニッポン・イデオロギー』(上演台本)
山田佳奈『剥愛』(上演台本)

候補者も半分が女性で、蓮見さんを除く全員が初候補というフレッシュな顔ぶれ。
池田亮さんにしても山田佳奈さんにしても、過去にもっといい作品があっただけに今回が初最終候補というのも今更感があるんですよねぇ。

このうち、劇場および配信で上演を観ているのは、『レクリエーション葬』、『ニッポン・イデオロギー』を除く6作。
恒例の候補作公開はまだですが、山﨑健太さんが編集長を務める『紙背』には『愛について語るときは静かにしてくれ』と『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』が劇評とともに掲載されております。また、どちらも映像を公開中。果てとチークに至っては無料なので観るしかない(13日まで)。



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