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幸せの宇宙構造


海の中にはたくさんの魚が住んでいます。その中の一匹は、いつも防波堤の近くで泳いでいました。防波堤にはいつも人がいて、歌を歌っています。

🎵「海は広いな大きいな、月がのぼるし日が沈む」🎶

魚はその歌を聞いて「海は広い、大きい?海というのは一体どんなものだろう?」と考えるようになりました。

そして、どうやら防波堤にいる人たちは「海」というものを知っているらしいと気づきました。

彼らが海を知っているからこそ、あの歌を歌っているのだろうと。

魚は海が見たくなり、人間に近づく方法、つまり釣りを見つけ、釣り針の周りを徘徊するようになりました。そして、ついに釣り上げられてしまいました。

2メートルほど釣り上げられたとき、魚は初めて海全体を見ることができました。

「ああ、これが海か!海はこんなに広くて青く、美しいんだ。防波堤の人たちが歌っていた海は、この広く大きい海だったんだ。」

しかし、釣り上げられた魚は呼吸ができず苦しみました。

つまり、海から離れて初めてその美しさに気づいたのです。この苦しみを「海の苦しみ」と呼ぶことにしました。

幸せの本質

もしあなたが長年、片頭痛や神経痛などで苦しんでいたとします。

突然、その痛みから解放されたら、計り知れない幸せを感じるでしょう。これが幸せの構造です。私たちは「何もない、普通の生活」がもっとも幸せなのです。

幸せは特別な現象ではなく、「何もない日々」が幸せの本質なのです。何か特別な「幸せ」を追い求めている間は、実はその幸せを感じ取ることができません。

釣り上げられた魚の話を思い出してください。

魚は海から釣り上げられて初めて海の全体を見ました。それは「幸せ」を見たい、知りたいと望んだからこそ起きた現象です。

もし「幸せを見たい」と望まなければ、釣り上げられることもなかったでしょう。

神様は無限の優しさをもって、私たちの希望を叶えてくれるのです。

しかし、幸せを求めなければ、神様は釣り上げることはしません。

私たちは普段、何も問題がないとき、それが当たり前だと思い、幸せであることに気づけないのです。

宇宙の構造は、幸せが常に私たちの周りにあることを教えてくれます。特別な幸せを求めるのではなく、普通の日常こそが最高の幸せなのです。

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