からっぽな自分

自分には中身がないなあと思う。
悲しいことだけど、そう思う。
初対面の人、久しぶりに会った友達、職場の人
など人と話す機会がたびたびあるが、
何を話せばいいのかさっぱりわからない。
話す機会というか、それらの人の話を
ふんふんと聞く機会なのである。


人の話をふんふん聞くほうがすきな人も
いるだろう。話下手な人は聞き役に廻れと
コミュニケーションで悩んだとき
インターネットで検索すれば
よく出てくるアドバイスだ。


聞き役に廻って相手が満足してくれるなら
ある程度わたしも幸せなのだが、
わたしに話してくれる人の大体は
少し困ったような顔をしている気がするので
話をしてくれてありがとうの後に
上手く話を聞けなくてごめんなさいの感情がくる。


これはわたしの闇が深い部分なのだが、
相手の話していることを上手く咀嚼できない
という問題がある。
まさにコミュニケーション“障害”なのである。


1足す1は2
aとbだったらどっちがいい?
今日は雨が降っている


などの簡単な一行、二行程度の初級日本語や
挨拶程度の会話なら普通に理解できるし
見た目も健常者と変わらない。
小中高と公立の学校に通い、四年制の大学に合格し、金融系の会社に就職した。
経歴だけ見ればごくごく普通なのだ。


社会に出たら学生の頃と違い
嫌な人とも話さなければならない。
自分の話を聞いてくれる心地よい友人とだけ
話していた私は会う人会う人とことごとく
話が合わなかった。


会社なんて嫌だな。誰も私のことをわかってくれない。サボっちゃおうかな。
新卒社会人あるあるで
わたしは会社が嫌いになった。
それでも生活の為、みんなイヤイヤながら行ってるんだろうと、まだ自分の正当性を信じながら
通い続けた。


イヤイヤながらやってる仕事に
当然自信なんて持てず
辞めたいやめたいばかり気持ちが強くて
毎日不満だらけの日々。


昔の友人に会っても、それなりに
周囲とコミュニケーションがとれていて
イヤイヤながらも自信の影が彼女達には見えていたのでくすぶってる自分の話もできないし
劣等感が強く、自然会いたい気持ちも無くなってしまった。
自分の話もしないし、相手の話も理解できない状態ではますます家でひとりで過ごす時間が増えた。


そしてさらに困ったことに
私には趣味と言える趣味が無い。
漫画、映画、ドラマ、読書と
気分が向いたら読んだり見たりするが
熱中するほどではない。
この人がかっこいい、かわいい、
めっちゃ面白くて夢中になってしまった等の
感情が湧かない。
読んだ本、見た映画はたちどころに
忘れてしまうので
共通の作品を見た人と出会えても
会話が盛り上がらない。
中途半端な知識を披露して
間違っていたり、知ったかしてると
思われてしまう悪循環だ。


なので休みの日はほぼベッドの上で
ひたすら眠り、ユーチューブを見たり
漫画を読んだりで脳が死んでいる生活を
送っている。起き上がろうにも
体がだるくて動けない。


一人暮らしで
ほぼ誰とも話さないので
この前母親が久しぶりに家に来たが
母親とも話し方を忘れてしまっていた。
何か質問されたがよくわからないまま
話してしまったので結論が曖昧な
気持ち悪い返答をしてしまった。
母親のほうがペラペラ流暢に話せていた。


このノートは婚活のレポートとして
使おうと思っていたが、
脳が死んでいてまともな婚活は
これから出来ないと思われるので
日々の記録、アウトプットの場所として
使っていこうと思う。


カスカスな自分(多分今の自分の状態は人生でまあまあな危険レベルだと思う。)から
ちょっと詰まってる自分になりたいので
この一年を目処にいろんなことに
挑戦していきたい。
何にもやる気が起きない人、
コミュニケーション力ゼロの人
わたしの生活レポートをみて
自分はまだまだ大丈夫と思ってくれたら嬉しい。

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