100日後に推しが卒業する話 97

11月17日

トクポがあった。

「死にたいなんて言ってほしくない」って、
あいりらしく、
すこしへらへらしながら伝えてくれた。

でも、言葉には本当にそう思ってくれていたような
僕の口からそんな言葉を発したばっかりに、
悲しませてしまったような、

とにかく、本当んいそう思って心配してくれたような、
そういう真剣さがあったように思った。


ごめんね。

誰かに心配される、
誰かに大事にされる

そういうことって、
本当に幸せだと思った。

別に、あいりの人生に、
僕の存在が与える影響なんてないし、
僕が何かをしてあげられるわけではないんだけど。

それでも、少しだけ
あいりに必要とされていた気がして、

ありがとうとか、
優しいねとか、
好きとか

そういう気持ちではなくて

とても尊い。

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