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映画「碁盤斬り」を観てきました

いやぁ〜………いい映画でした。
休みの日に早起きして、朝イチで観に行ったことに全く後悔がない、いい映画でした。

ちゃんとした時代劇を映画館で観るのは初めてです。
たぶん、この「碁盤斬り」も、清原果耶さんの名前がなかったらスルーしていたと思う。
ちなみに、過去映画館で見たことある時代劇(らしきもの)は、「殿、利息でござる」と「高速参勤交代」

清原さんが出るから、と観に行きたいリストに入れてはいたものの、予告編観たらなんかめっちゃ重そうな話で、もしかしなくてもめっちゃつらい話?復讐とか犠牲とか、そんなワードが出てくるし、とちょっと腰がひけかけてました。
清原さん、殺されちゃったりする?
それは見たくないなぁ…
でも、やっぱり推しの映画は観に行かないと後悔するし、とごちゃごちゃ考えながら観に行くことに決めたわけですが…

行ってよかったーーー。
めちゃくちゃいい映画でした(2回目)

終始重い話なのかと思ってましたが、それほどでもなかったという感想。
わりと穏やかな流れが、中盤くらいまで続くので、観ながら「あれこれいつ復讐相手出てくるの?いつ落とされるの?このまま結婚して終わってくれても全然いいんだけどな〜」と思ってました。
ほんとにそうやって終わっても、全然物足りましたけど、でもやはりこの映画の真骨頂は「許せない!」と、草彅さんのスイッチが入ってからなんだろうな。
草彅剛さんの前半の静・柔の演技と、後半の動・剛の演技、演じ分けが見事すぎて、すごい俳優なんだなって思いました。
碁の打ち方一つでも、いろいろなものを表現されてたと思います。
殺陣もかっこよかった。


そして清原果耶さんが、とても素敵な役回りをとても素敵に演じていました。
貧しくとも、武士の娘という芯の強さと矜持が感じられ、時には亡き母に代わり妻のような役回りをするできた娘。
何より美しい。
凛としている。
なのに、とにかく笑顔がかわいい。
わかりやすく惚れてしまった中川大志さんが、とても面白かった。
ジミー(青春18×2)といい、弥吉(中川大志)といい、男を虜にしちゃって清原果耶は罪作りです(笑)

清原さん、やっぱり上手いんだよなぁ。
そしてスクリーンに映える。
終盤の泣きの演技には、やられました。
清原さん、時代劇ハマりますね。
いつか大河の主演…やらないかな。
大河ドラマを年間通して完走したことない私ですが、清原さんが主演したら絶対見る。 

ここから先は、少しネタバレ含む感想になります。
そんな大層なことは書いてなくて、主に俳優さんの演技の感想なんですが、どうしてもネタバレを含んでしまうので、ネタバレOKの方のみ、スクロールお願いします。












草彅剛さん、清原果耶さん、両名の演技が素晴らしかったことは記述済みですが、碁盤斬りはその他のメインの俳優陣もみんな素晴らしかったです。

國村隼さん・源兵衛
なんか、相棒での嫌な役のイメージ強いから、登場時の「やな感じ」が、あぁやっぱりこういう役ねとなって、かなり序盤で改心するんですが、ごめんなさい最後まで疑っていました。
もう一度やな奴になるって思ってました。
いい人のままだった。ごめんなさい。
そういえば國村隼さん、コメディも柔らかい役もできる人でした。
でも源兵衛のうっかりのせいで、草彅格之進は濡れ衣着せられたし、清原さん吉原に入ったし、ちょっと許しがたい(笑)

斎藤工さん・柴田兵庫
草彅さんの敵役。
この人こそ、真の嫌な奴。
嫌な奴なんですが、それだけでもない。
彼なりの信念もあるし、彼なりに皆を思っていた。
水清ければ魚棲まず
これもまた真実。
難しいところですよね。
清廉潔白を信条としていた草彅格之進も、この言葉には思うところがあった模様。
それにしても斎藤工さんは、嫌な役上手いなぁ。コメディも上手いのに、すごいです。

小泉今日子さん・お庚
「女」を出しつつ草彅さんに碁を教わるかわいい演技、そして「母親」のように清原さんをかわいがったかと思えば、吉原の女主人として見せる「厳しさ」と「強さ」
この時の貫禄がすごい。
でも、お庚さんは、根が優しい人なんだろうな。
最後は「親切な親戚のおばちゃん」的だった。
清原さんを助けてくれてありがとう。
拝みたくなりました。
あと、その清原さんが無事に家に帰れることになった時、吉原の人たちが笑顔で清原さんのことを見ていたのがとても印象的でした。
喜んでくれてるのが嬉しかった。
そして、いい人たちなんだ疑ってごめんなさいって思った。
実はちょっと清原さんいじめられる…?って思っちゃったんですよね。

ついでに言うと、私あの五十両、番頭さんがなんかしたんじゃないかと、少し疑ってました。
性格悪すぎだな私(笑)

市村正親さん・長兵衛
長兵衛は、ヤクザの親分的な方ですかね。
出番は少なかったけど、存在感がすごくて、さすがの貫禄でした。

そして、中川大志さん・弥吉
もうねぇ…頑張れ!しっかりしろ!はっきりしなさい!しっかりしろーー!
と、言いたくなる青年を好演されてました。
演技、でいいんですよね?(笑)
弥吉、マジしっかりしてね。
清原お絹を幸せにしてね。
頼むよ?
「ここに通ってですか?」は、わかりやすすぎて笑いました。その素直さに免じて、もろもろの情けなさは許すので、お絹を絶対幸せにしてください。尻に轢かれていればいいと思うな。

もう少し、2人の結婚までの様子が描かれていたらよかったなと、清原果耶推しとしては、そう思います。
いきなりの、高砂や〜、でしたね。

以上です。
ほんとに観にいってよかった。
今年、まだ映画にハズレなしです。


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