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のりくろーの古代妄想 記紀神話の不思議さ

❍みなさまこんにちはのりくろーです

古代の妄想シリーズです。これらの基本的な考え方はこちらとこちらをお読み下さい。

そして、まずは、妄想である事を御承知おき下さい。

❍記紀神話の信憑性

「日本書紀」や「古事記」という日本初の歴史書は8世紀頃に書かれました。その歴史書の最初の部分は神話形式で書かれています。

今回考えているように、アマテラス時代が卑弥呼時代だと考えると、それは3世紀の出来事なので500年近い時間差が生じます。

そして、その頃は文字もなかったので歴史的な正確性は低いのかもしれません。

現代に生きる我々で考えてみましょう。1500年前後の出来事を、文字資料無しで正確に研究できるでしょうか。もちろん、発掘による考古学的資料もありません。非常に難しいのではないでしょうか。

実際、記紀神話は神話の形式で書かれており、歴史的な出来事が記述されているようには感じられません。

❍記紀神話の正確性

それでは、何が正確だったのか。文字が無いという事は口伝しかありません。つまり、高貴な家々に伝わる伝承や、各地域に伝わる伝承をできる限り、そのまま正確に記述したのではないでしょうか。

口伝は、おひれがついておおげさに表現され、面白おかしく、そして、エロチックであったり、つまり、当時においては、エンターテイメントのひとつだったのではないでしょうか。

記紀神話を読んでみると、そのように感じられると思います。つまり、記紀神話部分は歴史的正確性よりは、伝承を後世に正確に伝える事が、優先されているのではないでしょうか。

もちろん伝承は、実際に起きた事を基にしているので、歴史的要素が含まれることになります。しかし、その前後関係や細かな部分の歴史的な正確さを、再現するのは難しいのではないでしょうか。

そして、記紀神話の中で最も伝えたいのは、アマテラスからつながる皇室の正統性だと思います。それに関しては、歴史的正確性もあると考えています。

さらに、皇室以外のさまざまな家や地域に伝わる伝承、そして、アマテラス以前の日本に関する伝承等をなるべく忠実に記述した。

そして、それらを論理的につなぎあわせようとしたわけです。しかし、あまりに複雑だった。そのため、あえて伝承を忠実に記述することで、その解析を後世にたくしたのかもしれません。

そうです、後世の人にとっても、あまりに難解なので歴史書としての機能よりも、神話としての機能が重視されます。そして、日本人の精神的支柱として発展していったのかもしれません。

このように考えると、記紀神話においては歴史的な観点から見ると、多少の前後関係の間違えがあってもおかしくはないのではないかと、妄想ばかり考えている自分を擁護してみたりして。

もちろん、神話的側面から考えると記紀神話は事実であり、それを基にする皇室や神社の儀式は正しいことであります。わたしもその御利益を期待している一人であります。

今後も、記紀神話は日本人の精神的支柱として、語り継がれていくでしょう。

❍最後までお読みいただきましてありがとうございます

記紀神話って、あまりに現実離れしていたり、エロチックな場面があったり、えって思ってしまう場面もあったりしませんか。

科学知識を獲得した現代の世界中の人々が、非現実的な日本のアニメやアメコミ映画を面白がって見ています。

記紀神話を読んでみて、元々はそういった要素が含まれていたのかなぁと思ってしまったわけでした。

記紀神話の正しい解釈はこちらを御覧下さい。

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