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ヴィーガン弁当を通して感じたこと、その②

この記事は続編なので、まだの方はこちらを先に読んでみてください。
2021年4月から毎日保育園にヴィーガン弁当を持参している中での気付きや想いを綴ってます。

保育園との面談

2021年4月から半年間、律儀に全ての献立をヴィーガン仕様にし、おかず別の容器に入れて持参していたが、フルタイムの仕事と駆け出しの起業プロジェクトなどを同時にやっていてので悲鳴をあげた。
もう少し何かして貰えないかという思いで、保育園と話し合いがしたいとお願いした。

2022年4月ごろの離乳食献立のヴィーガン弁当

面談には園長先生もお見えに

当時のクラス担任の保育士と、園長先生2人でZoom会議にお見えになった。彼女たちは、私の育児する上での「こだわり」を知りたかったらしい。(面談をしてみて感じたのが「ヴィーガン=こだわりだらけ」という先入観があったようだ)

私の育児の「こだわり」をお伝えした:

  1. よく寝る

  2. よく食べる(母乳を飲む)

  3. よく出す(適切な質と回数)

  4. ヴィーガン

これさえ満たしていれば、特別な英才教育や習い事をしなくても、食の質に神経質になりすぎなくても、とりあえずはOKという考えを持っている。余談だが、私はこの本を読んでから決定的にそう信じられるようになったので、お子様がいらっしゃる方にはぜひ読んでほしい。(元気が出るよ)

更に我が家では、上の1から3まで満たしていれば、特に医者にもかからずに様子を見ることが多い(発熱時や他の症状がある場合を除く)。

安心しました。

と一言、言われた。「有機や無添加など、その他食においてこだわりがあるのかな、と思っていました」とも言われた。

子育てに限らず、ヴィーガン食生活をしていると何故か同時に抱き合わせで持たれる思い込みが:

  • 有機・無添加にも拘っている

  • グルテンフリー

  • 医者、薬、ワクチンを避ける

有機や無添加は、時間とお金が許す限りは選ぶが、グルテン・医者・薬・ワクチンの全てを避けているわけではない。
ちなみに上のどれもヴィーガンを選ぶこととは直接関係ないことなので、一緒にされると良い迷惑だなといつも心の中では思っている(小声で言う)。

それはさておき。
面談の結果、園の献立で元々動物性の食材を使わない品物に関しては園から提供してもらい、それ以外を持参する、と言う形で翌月から変更することになった。

1年近く経った今

離乳食献立から幼児食献立に移行し、数ヶ月経った今。今朝もヴィーガン弁当を持たせて登園していった我が娘。(気になる方は毎日こちらのストーリーで配信してます)。当初の様に全献立を持ち込んでいないが、まぁまぁの労働力であることには変わりない:

とある日。麻婆豆腐、きんぴら、汁物とおやつのおにぎり。

多めに作り置き→冷凍ストック、という技を使っても、朝の時間を多く使っている。(ちなみに旦那は、家族分の朝食を隣で作っている)。
その間、娘は遊ぶ相手がおらず、新生児の息子も9月から加わり、毎朝我が家は大騒ぎだ。

ヴィーガンを主義主張と思う人が多い世の中なのは承知だが、私は決してそう思わない。そして、グルテンフリーにしたい人に対しても同じだと思う。
多様な食の選択を自由にできないこの状況は果たして合憲なのか?
動物性食材、グルテン、添加物、◯◯を避けたい、と思う人は忙しくなる他に道は選べないのか?
私は、食の多様性を日本で一般的にしたい。今は本格的な活動はできないので、日々の保育園との対話が、この分野における私の小さなアクティビズムだと思っている。

【余談】その他の働きかけ

仰々しく面談を申し出るのも一つの手だが、忙しい保育士の時間を必要以上に取りたくないので、他にも今まで色々と実践してきた:

  • 別途面談を取り、ヴィーガン献立導入のコンサルの提案(仕事としてやってます)

  • 旦那に小言を言ってもらう(「朝、嫁が大変そうです」など)

  • 第2子誕生を理由に「もっと何かできませんか?」を夫婦揃って聞く

  • 毎月献立をもらうタイミングで「作る量が多いです」とコメント

間違っても一人一人の保育士の方に変なプレッシャーを与えない様に、夫婦共に「言い方・伝え方」には最大の配慮をしている。
あくまでも私たちが変えたいのは今の保育園の「システム」であって「個別の対応」ではない。
まだ10年、20年先かもしれないが、今後は確実にヴィーガン子育てをする家庭が増えてくると確信している。その時に、少しでも私たちの働きかけが誰かの役に立てますように。


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