判決の直前に
判決が決まる10日ほど前に弁護士から私宛に電話がかかってきた。
「被害者側との示談が成立しました、書類手続きにお越し頂けますか?」
と。年配の先生憤っていたが、電話をくれたのは新人の若い弁護士さん。
その方は人の気持ちに配慮をして丁寧に話ができる人だった。
「やっと会話が成り立つ人と話が出来た、ありがとうございます」
とその時にその先生に伝えた。
大金を受け取って仕事をするのだから会話が成り立って当たり前のはず
でも、国選弁護人も、元夫の会社から紹介された弁護士とも会話が成立しなかった。
紹介された弁護士の事務所の新人の先生がたまたま優秀だった。
判決が出る直前にやっとまともな弁護士に会えた。
この業界はどうなっているんだろう・・・・・・・・
まともな人に当たらない業界ってある?
この経験が未来の自分の人生を変えることになるなんて当時は思いもしなかった。
約5年後に弁護士事務所で働くことになるなんて思いもしなかった。
7年後には加害者ケアをさせていただくことができることになるなんて思いもしなかった。
切羽詰まって大金を払う人達が「次」を起こさぬように
悪いことをしても「お金で解決すればいい」と再犯を繰り返さぬよう
大きな失敗をしても、その人が幸せに暮らすことが出来れば、その人のはけ口になる人は生まれない
大きな失敗をしたからこそ「相手の気持ちをイメージする」ことを学ぶことができる、そうすれば未来の被害者が1人生まれずに済む
お互いがお互いを思えるように
そんな尊いことをお仕事にさせていただけるなんて思わなかった。
この記事を書く直前にも加害者のお母さんの対応を1時間半させていただいた。
親御さんが「相手の気持ちをイメージする」ことを教えていない。
からお子さんは「相手の痛み」がわからない。
親御さんは「育児はこうやってやるんですよ、子供にこうして教えるんですよ、愛情が愛情として相手に伝わるように発信するんですよ、時には叱るんですよ」等教えてもらっていない。
なら、ご縁を頂いたその瞬間から学んでいただく。
親御さんなりに精いっぱい愛情を注いで育ててきたはず
愛情の注ぎ方を間違えたら学び直して信頼関係を再構築すればいい
一度の失敗から多くを学べばいい
自分も、人もお互いが幸せを感じて生きることができるように。
誰もが幸せになるために生きているはず・・・・・・
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