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裁判に至るまでの経緯

Aさんの性虐待損害賠償請求裁判を起こすまでの経緯と支援のお願いです。


 「NPO法人はらから東京の会」(名称が変更される予定)が運営する障害者就労支援施設「とうふ工房小豆沢の家」(板橋区地域活動センター「とうふ工房大谷口の家」の分場)を利用するAさんに対する性虐待事件が被害者本人の告発によって明るみに出たのは、2019年10月でした。施設長(当時は法人の理事長も兼ねていた)Nによる長年のAさんに対する性虐待事件は、報告を受けた板橋区障がい者福祉課も「性虐待あり」と認定した(2019年11月)ほど卑劣極まりない人権侵害問題でした。
 それから2年余が経ちました。この間、Aさんとその代理人弁護士は加害者Nと法人理事会に対し、「金銭を含まない謝罪」を求める和解案を提示してきましたが、今もって和解には至っていません。理事会は被害者と法人のみの加害者抜きの驚くべき和解案を対案として出してくるなど、和解に向けた真摯な対応にはほど遠い姿勢が今もって続いています。加害者Nに至っては「私は加害者では無い。被害者だ!」と性虐待事件をAさんの責任に転嫁し居直っています。「2020年末で加害者Nをとうふ工房小豆沢の家を退職させた」と理事会は言明していますが、加害者Nはつい最近も週に何日かはとうふ工房小豆沢の家に通い仕事を続けているところを目撃されています。
 2020年10月には、理事会は長年勤めてきた女性臨時職員を事前の話し合いも無く一方的に解雇すると言うことも起こしています。Aさんの性被害の話を最初にしっかりと聞いてあげた職員です。この方は「不当労働行為にあたる」として2021年1月に東京地裁に労働審判を申し立てました。約半年かかりましたが、同年6月に理事会に「解雇撤回」させ、解決金として80万円を支払わせることになりました。性虐待事件の口封じとも言える理事会の姿勢は本当に驚くばかりです。
 また、理事会は2020年6月の法人の総会において、「第三者委員会を立ち上げ、セクハラ事件の検証を行う」と表明しました。「2021年春までには文書で報告したい」とまで言ってました。しかし、それから1年半経つ今になっても第三者委員会の何の動きも見えません。
 この2年余にわたる理事会と加害者Nの反省も謝罪も無い姿勢に対し、Aさんと代理人弁護士は2022年2月末に、理事会と加害者Nを東京地裁民事部に告訴しました。
 Aさんを原告とする「性虐待損害賠償請求裁判」が始まります。
 私たちは、「Aさんの性虐待損害賠償請求裁判を支援する会」を立ち上げ、障害者に対する人権侵害を許さない活動を進めていきます。是非会員になって頂き、ご協力頂ければ幸いです。心よりお願い申し上げます。

                  2022年3月 

             Aさんの性虐待損害賠償請求裁判を支援する会
                      会長 茂木 好子

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