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~バイクを一生安全に乗るために(1)~

神奈川県横浜市戸塚区の女性ライダー弁護士西村紀子です。

 一人の弁護士として、一人のライダーとして、そして、一人の人間として、日々感じたり観察したりしたことで、皆様のお役に立つと思えることを、つぶやき発信していきます。

 本日は、一人の弁護士として、一人のライダーとして、そして、一人の人間として、"バイクを一生安全に乗るために(1)"です。

 バイクの死亡事故の報道が絶えません。
 しかも、昔から変わらぬ事故態様。。。

  ①カーブを曲がりきれずにガードレールに激突した単独死亡事故
の報道があったとおもえば、
  ②直進するバイクと右折する普通乗用車の衝突の右直死亡事故
といった報道も続きます。

 両方とも、バイクの典型的な事故態様です。
 本当に辛いことです。。。。。
 どうすれば、こういった事故を防ぐことができるのか?
 身を守ることができるのか?

 ①の事故は、誰のせいでもない、ライダー自身の自己責任です。
 バイクがカーブを曲がりきれずに事故に至るケースは、本当に多いのです。
 実は、私の尊敬する知人も、カーブを曲がりきれずに単独事故を起こしてしまい、死亡こそ免れましたが、上半身を相当骨折する事態になりました。それでも、命に別状がなくて、本当によかった!!

 私は、教習時代から、カーブが苦手でした。
 ですから、現在も、カーブ前の道程でそれなりにスピードを出していても、カーブに差し掛かるところまでには、自転車レベルの速度まで減速(は言い過ぎかもしれませんが、とにかくものすごく減速)して、カーブは、もったりもったりと通過しています。
 通常、カーブ前で大きく減速して、カーブでは、進行方向を見ながら少しアクセルを入れて加速する、といわれるのですが、"少しアクセルを入れ"て"加速"することもあまりしていません。
 後ろの車がイライラしているんだろうな、とおもうのですが、
   直進に入ったらスピード上げるから許してください!!
と心の中でお祈りして、カーブは、もったりもったり亀のように進行しています。

 次に②です。
 直進車と右折車とでは、直進車のほうが優先というのは、皆様よくご存知のこととおもいます。
 当然、このような右直事故では、自動車運転過失致死傷罪の刑事責任を問われるのは右折車ですし、民事の損害賠償責任でも、過失割合は、当然、右折車のほうが圧倒的に大きいのです(それでも、右折車と直進車の過失割合の典型は、8:2くらいですが)。
 ですが、皆様、ご存知のとおり、
    相手が悪い、こちらは優先
という意識だけで走っていては、やはり、事故は避けることはできませんよね。
 私がバイクに乗り始めるとき、夫から、繰り返し言われたことは、
    馬鹿は必ず飛び出してくる。
    その馬鹿にも対応できる運転をしないと殺されるんだ。
ということでした。いささか表現がどぎついですが。。。

 これくらいの気持ちで、常に身を守ることを最優先して、走っていけば、大半の事故は避けることができるのではないかと想います。
(それでも、後ろから追突される可能性は避けられませんが。これは、車間距離を常に意識しましょう)


 読んで下さっているライダーの皆様とこの想いを共有して、安全なバイクライフを送っていきたいと想います。 
(終) 

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