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~絶対に騙されるな!!投資詐欺!!!~投資を勧誘する『恋人』『友人』『知人』『ネット広告・リンク』は全て詐欺師かその手先と思うべし!!!~

神奈川県横浜市戸塚区の女性ライダー弁護士西村紀子です。

 一人の弁護士として、一人のライダーとして、そして、一人の人間として、日々感じたり観察したりしたことで、皆様のお役に立つと思えることを、つぶやき発信していきます。

 本日は、一人の弁護士として、
  "絶対に騙されるな!!投資詐欺!!!~投資を勧誘する『恋人』『友人』『知人』『ネット広告・リンク』は全て詐欺師かその手先と思うべし!!!"
です。

 『SNS(※)詐欺』『ネット広告詐欺』等をはじめとする、様々なタイプの『投資詐欺』被害が多発し、被害が莫大な金額となっていることが連日のように報道されているところです。

※「Social Network Service(ソーシャルネットワークサービス)」の略。
 基本に戻って「SNS」って?という場合は、以下のサイトが、わかりやすいです。ここにもあるように、SNSの5大代表は、
  Facebook(フェイスブック)
  X(エックス)
  Instagram(インスタグラム)
  YouTube(ユーチューブ)
  LINE(ライン)
となるといえるでしょう。

 このようなSNSやインターネットのサイトで、
  投資を勧誘する広告(ホリエモンや池上彰氏ら著名人を騙った詐欺広告、多額の利益が出ると偽った詐欺広告、占いサイトからの詐欺広告等)が出て詐欺の投資に勧誘されたり
  主にFacebookやInstagramで、架空人(外国人が多く、イケメンだったり、海外在住の医師や社長などの立派な経歴だったり、素敵な美女だったりします。しかし、実際に実在するのは、このようなキラキラした写真と経歴の友達申請とは似ても似つかない、薄汚い詐欺師達だけです)からの友達申請を経てLINE等に誘導されて巧妙に詐欺の投資に勧誘されたり

したうえで、これらの投資詐欺を仕組んだ詐欺師集団が用意した銀行口座(これも日本人が詐欺師らから"銀行口座を売ってくれればお金を払う"という甘言に騙されて売った銀行口座だったりする。銀行口座を売ることは、これはこれで犯罪です。犯罪収益移転防止法違反、刑法の詐欺罪等が成立します。)

にお金を振り込んでしまう、というタイプの詐欺が典型です。
 ただし、もちろんこのような典型的なパターンだけではなく、

  Google Pay(グーグルペイ)、Apple Pay(アップルペイ)、Amazon Pay(アマゾンペイ)などのカードを大量に購入させてその番号を通知させる(最初は金額が少額でも、"この番号は無効になっているようだ。買い直してくれ。最初のは返還するから"などと言って、多額の金額を取られるというパターンもあります)

  リアルの『恋人』『友人』『知人』から(詐欺の)投資を紹介されお金を現金で渡してしまう(※このようなケースの『恋人』『友人』『知人』は、彼ら自身もその(詐欺の)投資を(彼ら自身も騙されて)やっているため、「詐欺」の手先となっている自覚がないのです)

などなど、手口もお金を詐取(=騙して取る)方法も、様々です。

 ほんのちょっと、なんらかの普通のサイトを開いても、詐欺広告が出てきます(たまたま、『虎に翼』の山田よねさんのその後が気になって調べて出てきたサイトです・・・)。


「「3万円あるなら投資すればお金が増えるよ」初心者でも毎月+20万円になるワケ」⇒典型的な投資詐欺広告です。


「最強的中率占い師のおかげで貧乏女性が宝くじ当選」⇒典型的な占い詐欺サイト。なお、『合同会社セカンド』は、同名の飲食店系の会社とは別の会社です。「合同会社セカンド」「占い」で検索して出てくる会社がこちらでしょう。

 
 筆者も、弁護士として、消費者相談でこのような相談をお受けすることが多くなり、また、身近な方でもこのような詐欺被害に遭った方がでたり、ということで、悩むようになりました。
 その方にとって本当に大きな金額を振り込んでしまった、というお話を聞くと、本当にいたたまれない想いになります。
 他方で、いかにも被害回復が困難そうな条件がズラリと並んだお話ばかりです。
 とはいえ、可能であるならばなんとかお力になりたい。筆者の今の知識経験では無理でも、もっとこのような問題に長けた弁護士なら回収ができる、或いは回収可能性が高まるのだろうか?

という考えで、そのような事件を重点的に行っている弁護士らの団体(投資被害の弁護団)に加入するとともに、そのMLにも加入しました。

 結果。。。弁護団では、被害金をなんとか回収するために知恵を絞り、その情報交換も行って、一定の成果は出ているのだとおもいました。
 とはいえ、、、どれだけ知恵を絞っても、実際に詐欺犯からお金を回収することは、極めて難しいのが現実である、ということも、あらためてわかりました。
 騙されて取られたお金はほとんどが帰ってきませんし、帰ってきてもほんのわずか(100万円取られて数万円帰ってくるレベル)であったりします。
 被害金額の大半が帰ってくる、という幸運なケースは、1%もないでしょう。このような幸運なケースは、"奇跡"のレベルであるのが現状です。

 詐欺師ら指定の口座に振り込んでしまったお金は、ただちに詐欺師らによって引き出されています。その後に口座凍結をしても、ほとんど間に合いません。また、仮に口座凍結して間に合っても、そのお金は、他の被害者達と分け合う形になるので、自分が振り込んだお金がまるまる残っているとしても、そのまま返して貰うことはできないのです。
 打開策として、詐欺師らに(銀行口座を売る等して)銀行口座を提供した人に対して、損害賠償という形で責任追及する、という方法もとられています。ただし、残念ながら、銀行口座を他人に売るような人には、損害金を支払うお金などそもそもありません。どれだけ許し難い行いをした相手であっても、無いところからは回収しようがないのが現実です。

 このような状況であるため、相談を受けた弁護士も、被害回復は極めて難しい、というご説明をすることからスタートになります。それでも、一定の着手金(弁護団では、20万円+消費税=22万円が原則とされています)はいただかなくてはなりません。騙された金額との関係では大きな金額ではなくても、この金額すら実際に回収できるかは定かでない以上、これも悩ましくおもわれる方もおられるのですが、無理もありません。

 投資詐欺被害の回復可能性がこのような状況である以上、ベストであるのは、
  とにかく騙されてはいけない!!!

ということです。

 投資を勧誘する『恋人』『友人』『知人』『ネット広告・リンク』は全て詐欺師かその手先

と考えてください。
 投資を勧誘する『恋人』『友人』『知人』は、リアルの関係、ネット上の関係問いません。いずれも詐欺師かその手先と思ってください(リアルの関係は信じたくなるでしょうが、リアルの関係の人自身が騙されていて手先になっている自覚がないのです)。

 もちろん、投資自体が悪いわけではありません。
 真っ当な合法な投資なら良いのです(ただし、真っ当な合法な投資であってもリスクはありますので、これはこれで、しっかり勉強して選択することです)。

  とにかく騙されてはいけない!!!
  騙されないで欲しい!!!  

 これが、筆者の弁護士として、一人の人間としての願いです(自分自身も騙されないように気を付けなくてはいけません)。
 筆者のこの記事も、まだまだ詐欺の実態の説明としては不十分ですが、少しでも、詐欺被害を未然に防ぐことに役立てば、幸いです。
(終)

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