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心にうつりゆくよしなしごとを

初期の投稿で自己紹介をするとよい、とnoteがレコメンドしている。
例として、「経歴や生い立ち」「仕事や趣味・特技」のほか、「なぜnoteを始めたのか」「どういう発信をしていくか」と。

確かにネット上に文章を公表するのだから発信、なのだけど。

今のところ、誰かに向けて書くわけでない。むしろ「誰でも読めるけど、たぶん誰も読まない場所」だから書いている(偶然に行きあたることはあっても、積極的には)。テーマも決めていない。

ただ、今この瞬間に自分の内面に満ちている思考・想念(と呼べるほどのものはないが)を記録する場所が、友だちという想定読者のいるSNSとは別に、必要だったので。

「心にうつりゆくよしなしごと」を、少しでも掬いあげてとどめておきたいと思った…それだけ。心の内に湧いては消えていく他愛ない思念、誰にも知られることなく生まれ、当人にすらすぐに忘れ去られる、その不定形の「何か」を。

日記やメモでよいとも言えるけど。いつか誰かに向けて何かを書きたくなったとき、振り返って過去の散文が思わぬ伏線となっていたりしたら面白いなとか、何かしら思いもよらないセレンディピティを期待してもいる。

新型コロナ禍が一時期もたらした孤立感が、外界と接点を持たぬまま生まれては消える思いの行方を、ひいては消えゆく自分自身を、強く意識させたのかもしれない。少しずつ日常を取り戻す中で、折に触れ、コロナが変えたものの大きさに気づく。

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