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乳がん記録 #13 いよいよ入院


入院初日

2023年6月20日。いよいよ入院。
ちょうど1週間前に面会規制が緩和され、13〜17時の間なら時間制限なしで面会可能になったため、夫も一緒に病室へ。

入院初日はとにかく慌ただしかった。
13時に病室に入ってからは、荷物も片付かないうちに、病棟看護師による入院説明や弾性ストッキングのサイズ測定、薬剤師による内服薬の確認、麻酔科医からの麻酔説明、手術室看護師や乳腺外科の先生からの手術説明などなど。(その度に同意書にサインをさせられる)
で、それらが一通り片付いたら、形成外科に行って手術部位にマーキング。
油性マジックでどこを切って、どこのお肉を持ってきて・・・というのを体に直に書くのだ。
「手術中にこの作業をやってもいいんだけど、麻酔の時間はできるだけ少ない方がいいから」ということらしい。
確かにこの方法だと、本人も確認できるし、間違いがなくて一番安心だな、と思った。

センチネルリンパ節生検のための準備

そして最後は翌日のセンチネルリンパ節生検のための注射を打ちに放射線科に。
最初に「この注射、痛いですよ」と言われた時は「ええ〜〜!聞いてない!」と心の中で叫んでしまった。
もう明日の手術を待つのみ、と思っていたので、また痛いことするのか〜〜と思うと気持ちが折れそうになり、放射線技師さんに「手術前って他にも痛いことまだあるんですか?」と聞いたら、「もうこれが最後ですよ 笑」と言われ、もう諦めて「どうにでもしてくれ!」という心境になった。
まあ、確かに痛かったけど大丈夫。我慢できないほどの痛みではなかった。
これから手術をされる方、前日のこの注射までは気を抜かない方が良いかもです(笑)

親族の手術立ち会いについて

そんなこんなで注射が終わるとちょうど17時。
面会時間が終わって病室を追い出された夫と、病院の1階ロビーで待ち合わせた。

翌日の手術は朝9時に開始予定。
以前は手術と言えば親族が立ち会うのが普通だった。
父の大腸がんの手術の時も、手術室へ移動する父を見送り、手術中は別室で待機。手術が終わったら切除した部位を目で見て確認し、主治医から手術の報告を受け、麻酔から覚めたら本人と対面、という流れだった。
ところが、コロナ禍以降、M病院では立ち会いはしていないとのことで、手術の報告も日を改めてするとのこと。
なので、手術開始の9時は面会時間外のため、「(手を握って)がんばってね!」みたいな見送りはできないし、17時までに麻酔から覚めなければ手術後の対面もできない。
コロナ禍はみんなそうだったわけで、家族はきっと心配だっただろうなあ。

というわけで、1階ロビーで、「がんばれ!大丈夫だから、きっと!!」と励ます夫を見送った。
1人になったら急に不安になって涙が出てきた。


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