15年間続けていることの話

私は、15年間剣道を続けている。
これまで100回はやめようとしているが未だやめられていない。

やめたいのにずるずると15年間も続けていることの訳が分からない。
朝起きて部活があると思うと夜も好きに起きていられないし、勉強が追いつかなくてストレスになるし、好きなときに帰省もできない。もはや、剣道が寿命を縮めているのではないかとも思う。

親の仕事の関係での転勤により、小学5年生から稽古が週2から6になり、全国大会の出場するレベルの道場に入った。もちろん稽古はきついし、夏はエアコンのない体育館で気分が悪くなることも毎回だった。試合に出れば負けるし、もう負けすぎて試合終わりが楽しみになるほどだった。小6でAチームに入れてもらい、全国大会にも連れて行ってもらった。結果は散々だったが、既に新しい防具を買ってしまっていた。(やらかしポイント1)
中学2年生になりまたもや転校。これもまた男子が全中常連校。土日は1日練習の週6稽古。男子に混ざって女子1人で朝練もした。稽古だけじゃなくランニングも素振りも恐ろしいほどした。幸い女子のチームメイトの仲が良かったので部活に行きたくないと思うことはなく、周りからも全中にいけるのではと言われていたが、あっけなく終了。引退してもなぜか受験ギリギリまで稽古に行っていた。(やらかしポイント2)
高校生になり、勉強が忙しくなって1度は休部も考えるが、なぜか続ける。3年生の高校総体は全てをかけたつもりで、これまたインハイの文字をちらつかされるが全然イの文字も出てこず終了。受験期に入った。
2年間のブランクの末、大学に入学。1度は医学系の剣道部で部活を続けようとするも、物足りなく体育会系の部活に編入。(やらかしポイント3)インハイベスト8みたいなのがうじゃうじゃいるなかで、もうなんの成績も残していない私が一緒に稽古をするのは怖すぎて、毎回緊張していた。本当に。毎回吐きそうだった。

こんな感じで、私は15年間やらかし続けて、剣道を今日の今日までやっているのだが、きっとみんなはなんでやってるのか不思議だろう。
先日友人に春に部活やめようか迷ってるんだよね、と相談したら、色々話した末に、「うん、やっぱりたかのちゃんは部活やめた方が良いと思う。やめなよ!」的なことを言われた。

その時の私、納得するわけでもなく、
(ほんの10分しか話してない人に言われる筋合いないよなあ)
と全然真に受けなかった。

脳筋a.k.a.剣キチとはこのことかもしれない。

大学に入って、ずっと剣道一筋の同期と馴染めず泣きそうだった。先輩にLINEして、馴染めず悔しい。相手にされていない気がする、と長文のLINEも送ったことがあるくらいだ。最初は練習試合をすれば、後輩にも秒で負けるし、稽古をお願いするのもはばかられるくらいだった。でも、マイペースに少しずつ試合時間を増やしていった。

ここまでしてなぜ剣道を続けているのか。その原動力は間違いなく、「悔しさ」にあると思う。どんなにイヤイヤでも1度部活に行ってしまうと課題が見つかったり、うまくいきかけの状態で終わるため、中途半端な状態で終わらせられなくなるのだ。英語の勉強も同じ動機だ。

さて。大学生になって3年目、やっと馴染めてきたように思える。
100%ではないが、ほんの少しずつ居心地が良くなってきたと感じる。
ほ~~んの少しだけだけど。
ずっと夢だった東医体個人優勝も叶った。
これらがまた私を剣道から離れなくなるやらかしポイントになっていくのだ。

今日はちょっと後輩とたくさん話したからこんなこと書いてるけど、多分また明日くらいにはもう剣道早くやめたい、って思うんだろうな。

引退後にネイルしたり、髪染めたり、おしゃれしたり、旅行にたくさん行ったりするのも楽しみなので、早くゆる~く楽しめる分際になりたい。

剣道が全てではない人生だからね。





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