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マレーシアでしか食べられないラーメン

日本食は、”Sushi”を筆頭にマレーシアでも人気です。今思い浮かぶだけでも、Sushi Zanmai(日本で有名なすしざんまいとはどうやら無関係のようです), Sushi King, Empire Sushi, Sakae Sushi, Hokkaido Sushi, Haya Sushi, Kame Sushi...
そーいやKung Fu Sushiなるお店もどこぞで見かけた気が。
お店の形態が回転寿司である場合が多く、少なくともマレーシアでは「”Sushi”って回ってサーブされるもの」って思われてやしないか…?と勘繰ったり。←あんた誰

Sushiに劣らずRamenも人気です。一風堂、清六屋、三ツ矢堂製麺他、日本から進出しているラーメン店もありどこもそこそこ大盛況なのですが、今日はマレーシアで創業されたラーメン店の話です。
麺屋獅子道って言います。
こちらで発行されている日本語のフリーペーパー、Senyum(セニョ~ム)2019年12月号に、そのお店の記事があったので冒頭から一部引用します。

(筆者注:2019年)10月にリニューアルオープンした「麺屋獅子道」。マレーシアン・チャイニーズから絶大なる人気を得る同店は、来年4月で5年目を迎えます。
もともと東京の大手ラーメン屋で仕事をしていた店主神里さんは、2012年にマレーシア店立ち上げのスタッフとして来馬。2年半でマレーシア国内に2店舗もオープンさせた敏腕ラーメン職人です。23歳で独立し、麺屋獅子道を創業。マレーシアン・チャイニーズをターゲットに絞り、豚骨ベースのスープ6種類を用意。白(豚骨)、黒(ガーリック)、赤(スパイシー)、黄(カレー)、緑(バジル)、雷(ペッパースパイシー)。オリジナルでも、スープを2種あるいは3種ミックスさせてカスタマイズもできるユニークなコンセプトが大ヒット。週末には行列ができる、大人気店となりました。



個人的なことを申しますと、海外に来たからにはできるだけ「日本」を排除した生活をしたいと思っています。
都市部にいると、ユニクロ、ダイソー、無印良品等「日本」に触れられる機会はそこここに散らばっています。それらで補えなければオンラインショッピングという手もある。
インターネット網も配備されているし、中国みたいな規制もなく、日本語コンテンツは見放題。日本語での発信もやりたい放題。
更につきあう人ですら、ローカルではなく在住日本人で固めることもできるので、からだはマレーシアにいても日本式の生活を続けようと思えばできてしまいます。でも、それなら、何故マレーシアにいるのか?日本にいればいいんじゃね?と思ってしまう自分がいる。
マレーシアでしかできないことをやり、マレーシアでしか出合えない景色を見て、マレーシアでしか味わえない料理を食らう方が、私はいいな。

(とかエラソーに言う自分も最近は、ファミマだのイオンだのにお世話になってしまっていて、いかんいかんと猛省の日々…)

ですが、このラーメン屋にはつい足が向くのです。
そう、今日も今日とて、初お持ち帰りを経験したので記録しておきます。


え?ラーメンってお持ち帰れるの?

はい、できます。




5/12(水)からマレーシア全域で始まったMCO(Movement Control Order), 活動制限令の下では、レストランでの飲食ができません。そのため、この期間だけの一時的なものなのか、お店を閉めてしまったところもあるようです涙。ただ宅配サービス(Uberは東南アジアから撤退したため後継はGrab)や持ち帰りはできるので、これらを軸に営業を続けているところが大多数だと思います。麺屋獅子道もそのひとつでありましょう。


じゃじゃーん
スープは黒緑(ガーリック&バジル)の2種ミックスにしてみたよ。

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ラーメン屋に限らず汁物を出すどんなお店でもほぼ100%、具や麺と、スープは別々で提供されるため、麺がのびて食えたもんじゃねーって事態にはなりません笑
麺屋獅子道は紙カップでしたが、うちのコンドミニアム近くにある屋台でパンミー(板麺)スープを頼んだら、全面プラ袋でした。プラゴミ(マスクもね)増える問題が新たに生まれているようですよ…



盛り付け後はこちら。
緑(バジル)が全面に出ており、おおよそラーメンぽくない見た目ですいません。料理することを放棄して幾星霜、これでもこの記事のため、映えるように頑張ったんだぜ。

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実際はこちら。黒緑じゃない気もするが、チャーシューの存在感が半端ない。

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国教がイスラム教のため、豚肉NGの国で外食中心の生活を続けていると、豚肉を口にすることが減っていきます。
(鶏に埋め尽くされる上めちゃくちゃ美味しい)

あぁ、豚肉ってこういう味やったか…

堪能いたしました。おいしゅうございました。

(但し肉骨茶(バクテー)、豚肉を漢方で煮込んだスープで、白米と一緒に食べる料理を除く。だから私は肉骨茶を求める旅に出るのか…これもまたそのうち記事にします)




この新たなMCOのみならず、パンデミックが始まったおよそ1年前から経営危機に立たされているお店は多いと思うのですね。客というか1ファン目線からすると、お気に入りのお店には1日も長く存続していただく他ございません。ということは、客がその商品を買い求め続けるしかないのではないか。

こちとら、食べたら食べただけ体重に反映される年代でありますし(しかも昨今の在宅勤務で運動量もガタ落ちだ)、ラーメンなんて炭水化物過多、塩分過多、油分過多の三重苦を負った食べ物ではあるのですが、麺屋獅子道はなくてはならない存在。
それら、折り合いをつけねばならないものどもと相談しながら、応援させていただきます。マレーシアを去るその日まで。





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2021/6/17 追記
2021/6/14をもって、この場所から移転された模様。移転先はまだ決まっていないようです…(TT)




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