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立場変われば人は変わる

言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。

昨日から天気予報で「明日は全国的に荒天。警報が出る地域が多い予想」と
情報が流れていました。
我が子達の小学校からは、昨日夕方の時点で「警報が出ていなくても下校時間の荒天を考えて給食後一斉下校にします」と連絡がありました。
本来は6時間授業だったところを4時間授業で下校です。

私は現在在宅が主の生活を送っています。
今朝、テレビをつけると警報が出ていませんでした。
「昼以降警報が出るのは確実なんだから、子どもの身を守るために朝の時点で出したらいいのに」そう呟く私に夫は言いました。

「3月までのあなたなら絶対言わないセリフやな」

確かにそうです。
3月までは出勤、退勤時間が決まっている働き方をしており、警報が出て休校になったら困るので「出ないでください」と祈っていました。

同じ出来事に対して全く正反対の感情を持つ私。
つまり、人は自分の置かれた立場によって物事の捉え方が反転するようです。

私の「子ども達の身を守るために」という正論は、別の立場の人からしたら極端な話いい迷惑になってしまうのでしょう。


来月以降、自治体の『子ども権利条例』作成委員会の委員を務めることになりました。
『子どもの権利』を守るために、一番考えるべき立場は「子ども」でしょう。
でも、子どものバックグラウンドは様々で、その子どもが所属する家庭像をどのようにイメージするかで全く変わってくるように思います。
・サラリーマン、専業主婦、子ども1人家庭
・シングル、子ども3人、貧困家庭
・共働き、祖父母同居、子ども不登校家庭
・サラリーマン、パート母、障がい児家庭
・社会的養護(施設で暮らす子ども等)
・子どもがいない家庭
・祖父母家庭
   ・
   ・
軽く挙げるだけでも、上記のような家庭一律に「子どもの権利を保障しましょう!」と条例を掲げても、大人のマンパワーや意識が千差万別だと思うのです。

誰一人取りこぼさない仕組み作りには、「立場変われば人は変わる」「立場変われば環境は変わる」ということを念頭に、多様な立場の人の意見を取り入れて、なおかつ実行手段を考えないといけないのだろうな、と思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。





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