離れてみる、という事

休みの日は自宅に籠ってゲームをしている事が多いです。ゲームと言っても、無料で簡単なものばかりです。

前の会社を休職するまで、PCやスマホでできる「ゲーム」をした事がありませんでした。大昔にテトリスとかぷよぷよとか、その程度です。一日中やる事がなく暇になり、といって何か勉強したいわけでもなかった日々。ゲームは苦手でしたし、何となく「悪い存在」と決めつけていたのですが（恥）、スルッとダウンロードしてしまいました。同じ絵柄を３つ以上集めて消すような、なんて事ないゲームです。

ものの見事にハマりました(笑)最初はするするとステージをクリアできるのですが、クリアできないステージもでてきます。ライフが５回しかないため、ライフがなくなったら復活するまで待たなくてはいけません。待ってはトライし、待ってはトライし、を続けました。

あるステージで、まったくクリアできない日が続きました。何度やってもクリアできず、イライラしながら(笑)毎日やり続けました。１ヶ月近くクリアできなかったと思います。その時は他にする事もなかったので、毎日毎日続けていました。

ある時ゲームから少し離れようと思い、他の事をやってからゲームをする、という時がありました。肩の力が抜けていたのか、スルッとクリアできたのです。

自分の悪い部分に、「いつまでも同じ事を考えてしまう」という事があります。思考のループにハマってしまい抜け出せなくなる。前の会社で、効率的に仕事をするような提案をいくつかしましたが、周りには理解されない事が多かったです。何とか理解してもらおうと、毎日頭をガッチガチにしながら考え込んでいました。それに、苦手な上司を何とかギャフンと言わそうと（笑）どうすれば話を聞いてもらえるか、ばかり考えていました。今思えば、周りはそんな事求めていなかったのに、「職場を良くしよう❗️」と勝手に空回りしていたんです(笑)

思考のループにハマりそうになった時、可能な限り一度「思考から離れる」事の大事さを、ゲームから教わりました。おかげでステージをクリアできて、小さな達成感も得られました。クリアしたのはゲームだけじゃなく、自分にとって大事な「自分と向き合う」のステージのひとつだったかも、と思っています。心療内科の先生からは何度も「離れてみる事」をアドバイスされたのですが、なかなか上手くできませんでした。ゲームという、今まで頑なに拒んでいたものをやってみた事から新しい発見に繋がり、ほんの少し頭の中の霧が晴れたのです。

簡単なゲーム。今はほどほどに楽しんでいます。