見出し画像

伝わっているようで伝わらない 【JCの会員拡大の意義とは?】

人が減るから拡大をするのか?


会員拡大がなぜ必要か?
そんなセミナーを受けたことがある人も多くいると思います。

JCはそもそも、例外なく40歳で卒業となる組織です。

まず結論から伝えると

人が減るから
人を増やす必要がある

これは答えではないということだと思います。

このロジックは簡単に言えば
「共感を生めない」

です。

ということは
共感を創り出さなければ、協力者は増えません。

つまり、
この「人が減るから拡大する」旗振りでは
「拡大はうまくいかない」
と理解することがまずは必要です。

人が自動的に減る組織は他にもある


JCが特殊なのは間違いありませんが、

人が毎年卒業して減る組織は実は結構あります。

〇〇商工会議所青年部
〇〇商工会青年部
〇〇法人会青年部

など各地域にあります。

その中でも、私の私見ではありますが、

青年会議所は
学校の「部活動」に近いと思います。
※大人の部活と形容する方も周りにいますが、今回はその議論ではありません。本質的な意味ではなく、会員拡大という面においてです。




特に最近は会員の在籍年数の低下が各LOM顕著にありますので
似通っている部分があると思います。

中学や高校の部活であれば、3年で全て入れ替わるサイクルですが、
何十年に渡り、長く存続し、勝ち続けている部活が多く存在します。

常に毎年部員を増やし続けなくては
試合に出れない、会の存続ができない。

JCも同じくだと思います。

なぜなら、JCのそれぞれのLOMには〇〇青年部とは違って
「親会」がないからです。

会員がいなければ存続できないのはもちろん、
事業展開もままならない状況になります。


強豪校の部活入会動機は?


いわゆる全国大会に常連で出場するような
部活の強豪校はどんな学校でしょうか。

公立校は、その地域がそのスポーツが盛ん?
私立高はスポーツ重視?

色々な要因はあると思いますが、

優秀もしくは強力なパワーを持った「指導者がいる」

これがほぼ、共通しているのではないでしょうか。

テレビでスポーツ観戦していても

指導者が変わって激変する
指導者が変わって衰退する

そんな姿があった記憶があるのではないでしょうか。

体罰なども問題になる昨今ではありますが、
厳しい指導だったり、練習時間が多い(最近はそうでない強豪校の部活も多くあるようです)

色々な環境があると思いますが、
どこであれ、まず大変なところに
「わざわざ」入る学生が今もたくさんいるわけです。

入部の動機は様々だと思いますが、

人数が多いことが魅力、指導者が魅力的、結果が出せる環境などあると思います。


※補足すると強豪でない部活動は
・存続のために部員を勧誘→弱小校
これがあるある話だと思います(私はまさにこの部活でした)


部活動との違いは?


では学生の部活動との違いは何でしょうか?

それは

前述した

優秀もしくは強力なパワーを持った「指導者がいる」

これに持続性がないということだと思います。

強力な指導者はもちろん全国のLOMにいますが、
どんな人でも理事長は1年で交代します。

青年会議所は指導者の代わりに

全国、いや世界共通の
JCI CREED MISSION VISION
を基に運動を展開している

その大きな指針をどう解釈するかで大きく運動が変わる中

部活の指導者(理事長)を毎年変えている仕組み

といえると思います。

だから、毎年理事長が変わると
方針や動きがガラッと変わるのだと思います。


結果を出す担保がない組織を理解する


部活との違いを長く書きましたが

持続性のない指導者のもと会員を拡大する

という前提をまず理解しなくてはなりません。
※そのためにLOMのVISIONがあるということですが、理事長は毎年変わるわけです。

つまり、指導者が変わるので部活的に言えば

結果を出し続ける担保がない

といえると思います

※ここでは全国100名以下の9割以上のLOMについて論じていますので、BIGLOMなど例外はあります(複数年度はある程度保証されている組織)。


では、なぜ拡大をするのか

その上で、拡大をする意義は何でしょうか。

なぜ拡大が必要なのか?をどう伝えるか。

伝えるには「明確なゴール」が必要です。

私はあえてJCであるのだから
大きく2通りで良いと思います。

①人を育てる組織
②まちをより良く変える組織

全国に様々な理事長がいると思いますが、
どちらかに寄せて話を必ずできるのはないでしょうか。

【人を育てる組織としての拡大】
【まちをより良く変える組織としての拡大】

どちらでも、この会に必要とされる意義、意味が必ず論じられるのではないでしょうか。

これ以上詳しく書くと
皆さんのLOMの理事長の想いと離れることが考えられますので
今年の理事長の想いのもと、なぜ会員拡大をするのか。

是非深く話して聞いて理解した状態にしましょう。

それをLOMで全員が共通認識できたら、きっと拡大運動に寄与するのでは?

と思います。


最後に

私も
最初から心の底から理解できているわけはなく、
理事長になることが決まってから

「会員拡大とは?」

に向き合って考えてきました。

なぜなら、
理事長は明確な答えを持って会員に方向性を示せなくてはならないからです。

私なりの答えが必要。
なので様々な方にも話を聞きました。

ある先輩にその当時相談した際に
まさに今回のテーマの冒頭で書いた

「JCって人が減るから拡大をするのかな?」

そんな話をされました(当時の予定者段階の私の理事長所信にはそんなワードが記載されていました)。

そんなやり取りをした結果、

「JCは人の意識を変えたい団体」

なんだよな。

が私のたどり着いた1つの結論です。

・メンバーを成長させる
・市民の意識を変える


※本質的に「行動を変えること」が「運動」と言えますが、「意識を変えたから行動が変わる」とも言えます。色んな手法がありますので、どちらが先かはそんな重要ではないのかもしれません。


【会への信頼が生む会員拡大】
青年会議所は40歳を迎えると自動的に卒業となる組織です。設立当初から継続している運動は「拡大」ということから分かるように、この組織を存続していくためには常に新たな力が必要となります。青年会議所は「青年に発展と成長の機会を与えること」を使命に掲げており、青年会議所に初めて触れる機会が拡大運動であり、そのきっかけを創り出すことが拡大運動の根幹です。青年会議所には多くの出会いがあり、その人との出会いが考えを変え、行動を変えることに繋がります。さらに既存の会員が拡大運動に関わることで、他者への意識変革を実践できる機会が生まれます。
会員「1人」が「1人」を拡大するというあるべき姿を思い描くことはできますが、現在は全国的に拡大運動に苦戦し、町田青年会議所も例外ではありません。人が心から納得して行動を変える瞬間は「人から想いを伝えられた瞬間」であると、私は考えます。そのためには、会員全員が町田青年会議所の運動を自発的に自然と人に伝えることができれば、その理想に近づくと考えます。まずは、全員で青年会議所の魅力が語れる組織にすることが、持続可能な拡大運動に繋がると考えます。

2022年度 JCI町田 理事長所信より


以上

拡大をやる意義を理解することも重要という記事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?