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「インターネット老人会」には

【インターネット老人会ってのがあるらしい】
自分は既に65歳になったので、一般的にはIT業界引退、という年齢ではあるのだが、日本には「インターネット老人会」なるものがあるという。ネットでそれなりのサークルをいくつか覗いてみたら、当時のオンラインではないゲームの話題とか、常時接続がまだなかったため、NTTが電話回線でインターネット接続を長時間するときに時間を限ったりして長時間・安価に回線接続を使えるようにしたサービス(テレホーダイ)の話題とか、そういうのが「懐かしい」という方々が集まっていた。年齢から言えば、自分の年齢では「インターネット老人会」の「最長老」っぽい年齢ではあるし、自分の書いたコンピュータ言語の本はなんのかんの言ってもかなり売れたわけで、それはそれで、そういうサークルに行けばいろいろ語ることが。。。実はないなぁ、という自分に気がついた。未だにそういうところに行く気にならないのは、実は共通した話題があまり無いからだ。

【「テレホーダイ」は使ったことがない】
実は、自分の場合は、だけれども、前記の「テレホーダイ」は使ったことがない。ゲームも未だにしない。インターネットがどう使われるのか?には興味があって、NTTのメタル線(光ファイバーではない)常時接続サービス「OCN(Open Computer Network)」には、それが始まると同時に自分の会社でも自宅でも早速登録して使い始めた。最初の頃は、接続料金は月額で(接続機器別で)¥38,000-だったのを覚えている。日本の経済も今ほど疲弊している時期ではなく、この価格はかなり安いと思えた。それでも通信速度は64kbpsとか、少し経って128kbpsとかで、今のような100Mbps超え当たり前、に比べればおもちゃのようなものだった。なにせ1000倍違う。

【これからに興味がある】
実際、自分の今の仕事もIT系の仕事ではあって、技術的に難しい仕事、という手応えではなく、むしろ、社会組織の人間系として難しい、という思いがある。しかし、個人が瞬時で組織や地域などの境界を超えたコミュニケーションが手にできるこの「道具」が明らかに人間の歴史を変えてきた、というところが興味深い、と、今も思っている。人と人の歴史の変更点を作る仕事をした、という、そんな思いがやはりある。インターネットという「情報インフラ」の出現で人間関係も変わるし、組織も地域の人間関係も変わっていかざるを得ない。ただし、どう変わるかは人間自身では制御できないから、先が見えない。だから、面白いのだ。さらに、現在の難しさは変化の「過渡期」であるために、古い社会と新しい社会が渾然となっていて、という難しさもある。この難しい「課題」が挑戦に値するものとして見える。すぐに解決できる、というものではないのはわかるけれども。


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