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私が会社を辞めた理由

これまでに何度か転職をしているので、改めて会社を辞める理由を考えてみた。

なお、これまでお世話になった会社に対して思うところは特に無いのと、当時とやめる理由が違くない!?と言ったご意見はごもっともな場合もあるので甘んじてその批判は受けたいと思う。

いまだから書ける辞めた理由、いまでも書けない辞めた理由

新卒で入社した最初の会社から転勤と転職を重ねて最後にお世話になった会社まで、どの会社もそれぞれとても良いところだったと言っておく。それは間違いない。

仕事もそれなりに評価され、信頼も得られていたと思う。いじめややり辛い雰囲気の様なものも無かった。

辞める際には惜しまれて(本人はそう思っている)辞めていったのである。

では、どうして辞めたのか。

幾つかの節目が重なったと言うのが素直な表現だろう。

節目とは何なのか?過去、3回退職して転職している。

2回目(2社目)の転職は結婚と子どもを授かったことだろう。仕事や家庭のスタイルを考えた結果であった。節目は結婚となる。

結婚後も順調ではないのだけど、それは別の話。ただ自分を見失ったのは間違いない。

では、最初の1回目と直近3回目は何だったのか。

それは大切な人にふられてしまったのだ。

そんな事でと思われるかもしれないが、これはとても大きな問題だ。私にとって。

1回目(1社目)に会社を辞める際、もっと新しい事に挑戦したい・自分を試したいなんてことを言った事が辞める理由だったと記憶している。

事実はどうか。

公に語った辞める理由は正しいが、そう考えた根本的な原因が存在する。なぜなら新しい事も、自分を試す事も、それまでの環境でやれたのだから。まだ20代も終盤の頃の話である。

根本的な原因は、当時大切だった人に結婚を前提としてお付き合いをしたいと言ったが、それが叶わなかったのである。

どれくらい大好きだったかと言うと、振られて落ち込んでいた事もあり先輩に誘われて、元々以前から予定していたサイパンへ旅行に出かけたが、1日目でもう会いたくて話したくてしょうがなくて、ツアーキャンセルして飛行機に乗ってとんぼ返りしたくらい、訳がわからなくなっていた。

成田に着いてすぐに連絡したけど、「もう会わないほうが良いよ」とだけ言われてその後、会うことが出来なくなった。

自分の事だけを考えていた、とても残念な20代最後の思い出でもある。

あの人はちゃんと考えてくれていたのに。

このあとしばらく仕事はしていたが、仕事が面白くない、同時にもっと有名(!?)になればいいのかなんて考えて、外資系ITベンダーへ転職をした。

どうして有名だったり、会社の名前だったりにこだわったのか... 振られた原因と直接関係ないのだけど、負けたと思っていたから。何に負けたのかはご想像にお任せするが、兎に角、自分を自分以外のもので覆って強く見せようとしたのだ。鎧でも身に付けるように。

これが根本原因である。そして今でも引きずっている失恋の思い出でもある。なんせ今でも一番好きだと思っているのだから。

そして、そんな記憶も20年以上も過ぎると風化して色あせてくるのである。


3回目(3社目)に会社を辞める際、子どものために時間を作る必要と生活環境を変える必要があるためと言うのが辞める理由だった。

これも嘘でもなんでもなく、子どものために環境を変え、時間を作れるような取り組みが必要だった。これは今も行っているので現在進行形。

ただし辞めると言う決断をあっさりと出来たのは、大切な人に振られたからである。

大切な人、そろそろ結婚(私にとっては再婚)の話を切り出さないとと考えていた。色々決心もできたし、環境も変えられる根回しもしてきた。

そんな事を考えていたタイミングで、他に好きな人が出来たと言われた。そしてすぐにでも結婚するのだと。

「あなたは結婚しないと言っていたから、わたしはとても結婚したいから結婚してくれる人のところに行きます」と。

確かに「結婚しない」は4年前に言った事実である。”今は”がついてたはずだけど...

そう、私の想いや考えを何一つ伝えないまま、このまま穏やかな(と思い込んでいた)時間を過ごしていけると勘違いしていたため、大事な人を大事にできなかった。

それは、仕事の忙しさも原因だと思った。子どもの事も考えつつ、仕事もこなし、大事な人はわかってくれていると甘え、それがこれまでの普通の過ごし方だった。

そんなやり方だと本当に大事なものを失うのだとようやく気がついた。だから辞める決断をあっさりとできた。その日のうちに辞表を書き、翌日には上司に話があると言い。退職願を提出したのである。

実際の退職日までは結構色々あったけど、それは別の話。


そんなわけで会社を辞めると言うタイミングでは大切な人、大事な人が立ち去り、何かに気がついている。

1社目は大好きな人。2社目は自分かな。3社目は大事にしたかった人。

何か、がその後の生活に活かせているかはわからないが、いまは面白いと思える仕事や信頼できる仲間にも出会えているので、良い人生で良い経験をしているのだと心から思える。

失わなければわからなかったのだ。

出来れば失わずに、過ごしたかった。と今でも思う事があるし、これからも失うのかも知れないと思うと不安にもなるが、それでもまた良い機会はめぐるのだろう。

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