【日々是観察記】 　気になる！この人 ～◯◯電機の田中さん（仮）～

うちから一番近い大型電機店へ。
次の約束まで１時間ほどあいたので
ドラえもんのポケトークを見にいこうと思いたったのだ。

フィンランドへの旅を計画中。
はじめて行く場所だし、わかることばは「Kiitos（ありがとう）」だけだから
ドラえもんといっしょに行ってみるとたのしいかもしれない、と。

一番近くにいらしたお店のスタッフの方に場所をたずねる。
「少々お待ちください」
それからやってきたのは、、
田中さんだ！（お名前は仮）　やったー！　

これまでに２度お世話になったことがある。
購入したのは、スマホ関連のアイテムだったのだけど、
まったく家電や電気製品にくわしくないわたしの
ニーズを即座に把握し、とてもわかりやすい説明をしてくれて、
わたしが買うかどうかを決められるようになったら
さっと軽やかにその場を離れていかれた
（買う後押しをしたりはしない）。
なにより、会話からも見た目からも、
「電気製品が好きです！」というのがにじみでている。
ややぽっちゃりとした体型で、お顔はのび太くんがおじさんになったような感じといったらいいだろうか（ほめことばです）。
スマホや小さめのタブレットが服のあちこちのポケットからさっと出てくるし、とにかく商品のことをよく知っている。
「お給料のほとんどは電気製品に使ってます。
いろいろ試してみたくて。だっておもしろいから」なんて、
とってもうれしそうに話してくれる。
帰宅しても大好きなアイテムに囲まれて、あれこれたのしんでいるようすが想像できてしまう。
わたしも買うときとっても満足してるんるんと帰る。

さて、このたびはポケトーク。
売り場に連れていってくれたが、
残念ながらドラえもんバージョンはなかった。
そして、田中さん（仮）は
ポケトークについてはさらりと説明したあと、
そしてスマホの翻訳アプリだとこんな風にできますよ
と実際にやってみせてくれた。
電機店のスタッフはお店のものをすすめるものだと思っていたが、
田中さん（仮）は違う。
ドラえもんバージョンもないことだし、
今回はスマホでトライしてみることにした。

その流れで、ボイスレコーダーの売り場へ。
この夏あったらよかったな、と感じた機会があったのを思い出したのだ。
ここで、田中さん（仮）のトークが炸裂！
彼はお仕事でもよく使われているそうで、とてもボイスレコーダーにと詳しかった。
商品の違い、それぞれの商品のいいところ、
こう使いたいならSONYのこれがいい、、など、
わかりやすく、想いをこめて、けれどほどよい距離感で伝えてくれた。
「これがおすすめです」という言い方はされないが、
わたしにはこれがいいんだなとわかるトーク。
わたしがずれた質問をしたりしても
恥ずかしくなる気持ちにはけっしてさせないし、
それをうけてたのしいお話、へ～となるエピソードを展開してくれる。
電化製品への愛と、お客さんのニーズへのリスペクトがある、
ほんとうのプロなんだなあと感じ入る。
間違いなく、わたしの人生で出合った電機店のかた、ナンバーワンだ。

自分が好きなことをたいせつにし、わくわくと追求していて、いつもご機嫌さん。
そしてそれで自分で得たもの、よさ、しあわせをまわりにめぐらせていく。

わたしもそうありたいな。

また次回田中さん（仮）にお店でアドバイスをもらうのがたのしみだ。