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暮らし

暮らしと生活は、違うらしい。
生活とは、予定をこなしていくことだそうだ。
暮らしとは、朝起きて、目覚めたことに感謝し、
食べる時には、命をいただくことに感謝し、
健康に動ける体と、健やかに過ごせる心に感謝する、
そういうことかな。

先日、あるお家に伺った。
家の主人が、薪を割り、暖炉の火に焚べる。
エアコンとは違う優しい温もりが充満した室内は、
心も暖かく満たされる。

また別の日、お友達に会った。
お菓子とコーヒーを買って、
鴨川でおしゃべりした。
少しだけ春の気配のする鴨川畔のベンチに座り、
水面に水鳥の泳ぐ様を見ながら
川のせせらぎにも耳を傾け、
豊かな気持ちでおしゃべりも弾んだ。

京都の路地裏を散歩していると、
タイムスリップしたような気分になることがある。
歴史のさまざまな舞台が、そこここに点在し
昔のままの風が吹いている。

毎日、朝から晩まで職場に拘束されて、
往復車で通勤していた頃は、
こんな風を感じることもなかった。

仕事を辞めて収入は無くなったけど
人としての暮らしを営むようには
なれたと思う。

どちらを選ぶかは、自分次第。
いいも悪いもない。

死ぬ時に、
ああ、いい人生だった
と言えるように生きよう。

66日分の2

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