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ホームページができるまで《後編》

前回は hibi.to さんとの作業が始まるまでのプロローグでした。


サーチサーチサーチ

ざっくりとでもいいから、私がどんなホームページを作りたいのかを伝えなければ話は始まらないので、初回の打ち合わせまでにいろーーーーんなホームページを見て回りました。特に状況や活動の仕方が似ている方のは何度も何度も舐め回すように見ました。占いの先生方、ヨガの先生方、セラピストの方、スピリチュアル系の方までありとあらゆる個人のホームページを見まくりました。

実際に自分のホームページを持っている友人に、ページとして必要な項目は何か、写真はどうしたんだ、お問合せフォームはどの程度のものが必要なのかと聞いて回りました。
サーチサーチサーチです。
この段階で朧げながら、固定ページはあまりいらないこと(なぜなら私なら見ないから)と極力シンプルにする(なぜなら私なら見る気が失せるから)イメージが出来上がりました。

それを持って初回打ち合わせに挑み、まずホームページを作るとはどんなことなのかを説明していただき、その上で私の希望とすり合わせいく作業に早くも入りました。どこまでの情報をホームページ自体にのせるかを話しながら、形にするかしないかは別としてとにかくまずは「私のこだわり」を詳に話す、それをお二人が質問してくれたり、最後まで聞いてくれたりしながらどこで私が混乱しているかを明確にしたり、客観的な違和感を伝えてくれたり、私のこだわりの中に通っている軸を言語化できるように促してくれたりして、「はい、よくわかりました」と大変興味深そうにおっしゃってくれたのをよく覚えています。

問題点

私の抱えている問題は「ヨガと占いのクロスオーバー」それがお客様にわかりにくいということ。ここに尽きます。
「うどん屋にオムライスがあっても誰も頼まない、オムライス屋でもうどんは頼まない。セットにもしにくい。それが起きている」
とにかくこれ以上、TKGセットもありますけどと言われてもそんな複雑なメニューじゃお客様がわからなくなってしまうので、そこを整理しましょう。
受け取りやすさって大事ですね。

「あおたのりこ」という看板の輪郭をはっきりさせる作業と各コンテンツのネーミングを考える作業がここから始まりました。
これが書けば書くほど自分の考えがはっきりとしてきて、言語化することで自分への理解へと繋がり頭も心もすっきりとしてくるのです。もちろん書き方はしっかり教えてもらいました。ヨガに対しては厳しい気持ちを持っていることや、占いに関しては自信のなさが出てしまうこと、ボールエクササイズは今一番ハマっているんだなということも、よくわかりました。提供する側なので余計な文言はどんどん削除していきます。すると次第にそれらを提供する側のニュートラルな気持ちになれているのです。
自分の中で看板としての「あおたのりこ」が見えてきました。

揺れる

そんな順調に自分との対話が進むわけはなく、途中大いに迷路に迷い込みました。
メニューのことを考えると価格設定もはっきりさせたくなり、周りにアドバイスを求めすぎた結果、完全にそれまでの打ち合わせで話していた自分の軸のことが飛んでいってしまい、他人軸で価格設定を考えてみた結果、混乱の極みに陥り、お二人に伝えたところ、「これは普通のヨガスタジオですね、これがしたいんでしたっけ。立ち位置変わりましたか?」
どこに立つかを今まで話してきたんです、といっていただいて目が覚めました。
こだわりは売れないから売れる形にはするけれど、自分がどこに立って売っているかは見失わない方がいい。

快く写真の使用許可をくださってありがとうございました。


仕上げ

中身が全て決まると、残りはページデザインとそこに文字と写真を当てはめていく作業です。必要な文言を改めて考え直しながら指定文字数に合わせて入れていきます。11ヶ月かかったからこそ、途中迷路に迷い込んだからこそ、直す点が見えてきたし、コンセプトもキャッチコピーも自分でなんとか考えることができました。11ヶ月ずーっと自己認識を促されてきたのは無駄じゃなかったんですね。何事も進まない年だと言われていましたが、それがいいふうに作用したようです。
さてそれを持って最後の打ち合わせ。
ところが、渾身のコンセプトに赤が入る赤が入る。ここはうまいこと書いたでしょう、と自信を持って打ち出した文言にまず赤が入ったのです。そこが別の言葉になるなら意味がないと、言葉が出ずにいる中、別の言葉となりコンセプトが決まっていく。客観性を失っている私は釈然としない気持ちを抱えつつも、広い世界からどう見えるかをずっと提示してくれていたお二人、その二人ともがその方がいいと言っているということは、私には見えていないだけなんだ、それがプロフェッショナルと素人の違いだ。きっと私にまだ売るものを作る客観性に欠けているのだ、と根気強く話を聞いていると、「一番言いたいことはこれ(削除された文言)なんですよね、なんならこの一言だけを言いたいんですよね、でもそれはすでにメニューとなって表れているし、きっとそれを伝えていくんでしょう。」
改めて赤の入ったコンセプトを読んでみると、私がずっと言っていた軸がしっかりと入っていました。胸焼けのしない形で。
こだわりはそのままの形では売れない。自分が売ろうとしているものは誰得なのかを考える。
ホームページ制作の前から教わって知っていたはずなのに、あっという間に見失いますね。

「こだわり」と人は言うけど、自分にとっては自分の特徴で、ウリだと言う認識なんですね。妙に自信を持っている。だからこそ厄介なのです。

本当に hibi.to のお二人にお願いして良かった。
流れ流れてどんどん変わっていく私の流動的なホームページの出来上がりです。






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