「筋肉は縮むしかできない」でツボに入った話
12/12(日)は、すどう式筋トレ講座の6回コースが始まるよ。
すどう式ってわたしが名付けたのは、逆説的だけど、
「これがメソッド、これやれ」っていうのが何一つないこと。
「何にもない」って、軽い。
自分なりの体の式=付き合い方がわかるよう、最低限の理屈と、その理屈を再現する動きをやるだけ。
今日打ち合わせをしてて、寄せられたいろんな質問や陥りがちな落とし穴について、須藤さんと話をしていました。
肩こり、痛み、夜中の食いしばり、緊張。呼吸の浅さ。
「脱力したい」という要望、あるあるですよね。
わたしが、セッションしてて思うのは、その人を緊張させるものとして、大きなトラウマからのパターンがよくご本人の口からも話題に上がるけれど、日常のこまごましたストレスと、化学物質からのストレスに比べたら、過去の出来事って実はサイズが小さいんじゃないか、ということ。
その話をしたら、須藤さんは「筋肉は縮むしかできない」と一言。
収縮以外の反応はできない、きんにくん。
ガッツポーズも、悲しみも、トラウマも、ストレスも、炎症も、緊張も。
縮むしかできない、きんにくん。
筋肉、めちゃくちゃカワイイやつ!!けなげ!!
マジで、休ませてあげようと思いましたよ。
運動も、食事も、「何かの方法」から解放して、「生きる」にもっかい寄せる。そんな思いでわたしはいるんだけど、すどう式は、「生きる」に寄せる何かがある。
受け取った「何か」を残したいから、今回の講座は、終盤の原理原則に合わせて、これまでのわたしの経験も含めて、資料を作ることにしました。
(ただの趣味かも)
からだは本当に人によって千差万別、同じ人でもエネルギー状態でまったく別人だから、「これがいい」っていう正解はありません。
今は分子栄養学が大ブームで、食事やサプリも含めて、正解と結果を欲しがる人が飛びつきたくなる情報が溢れかえっています。
わたしはこの1年間、世に紹介されているいろーーーーんな方法を実験して、自分の世界観と分子栄養学は相容れない、という結論に達しました。
何が正しいか、というより、やるからにはその世界にどっぷり浸かり、プラシーボ効果を起こしたほうがいいのですが、わたしは生命活動とかけ離れていく分子の記述にあまりに懐疑的なので、寸暇を惜しんで散々学んだあげく、いらないものは手放すことにしました。
あースッキリした!! スカッとする!!
すどう式筋トレ講座で紹介し、須藤さんとわたし、共同で資料作りするのは、「正解」ではなく、積み上げられた経験則のうち、成功者の割合が多いものと、例えばプロテインをいつとったらどうなる、という「理屈や考え方」です。
トレーニングの原理原則では、どうなりたいかの目的地を明確にすること。
仕事量(運動量)の理屈を知ることで、自分に適した負荷やメニューを知ること。
運動の生理学、他の運動との兼ね合い。
食事についても、「これがいい」というのは、ありません。
あまりに個別性、地域性、気候、人種に左右されるものだから。
どちらかというと、世に溢れている情報との付き合い方を知ってもらうことに主眼を置いています。
「これどうすればいいんですか」
「これの答えは何ですか?」
みんなが知りたがる問いに答えれば答えるほど、その人の思考力、工夫力、自己に内在する力を奪うことがあります。
けれど、「だからゼロから一人でやれ」というのは、歯が立たないこともあります。
わたしの動きの目的地は、筋肉で動かそうとしない動きです。
だったら筋トレいらんじゃん!
てことなんですが、もっと体を引き上げたい、その状態で安定して動けるようになりたい、という時、筋肉も含めた意識全体を活性化するため、トレーニングしています。
思い込みや動きのクセを外すのに、筋トレはとてもシンプル。重力が強調されるから。
そこで今日は背中を鍛えるラットプルダウンをやってたんだよね。そしたら須藤さんから、もっと負荷の高い懸垂をすすめられました。
懸垂、ぶっちゃけ一回もできないんだけど、腕が伸びた状態からやるのか、曲げた状態からやるのか、どうやったら「やれる」という感覚をつかめるのか、それを筋力の出力の違いによって説明してもらいました。
一人で闇雲にやってたら、「懸垂できない」の思い込みから脱出しにくい。
筋肉を使わない動きだけをやっていたら、重力との関係がつかめないまま、浮こうとしてしまう。
理屈がわかると、他のことに応用できる。
あなたから力を奪わないために、理屈がある。
理屈だけでは動けないから、体を使った体験がある。
まあ、そんな感じで、今日も楽しいトレーニングでした。まる。
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