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不思議さを不思議なままに、体と結ぶ。時間という見えない流れが、新たな空間として立ち現れる。オイリュトミーの体験。

10月10日(日)、10月11日(月)と天使館オイリュトミー・フォルトコースの修了発表会があります。

天使館オイリュトミー・フォルトコース #5
修 了 発 表 会
「天 てん」

言葉オイリュトミー
卒都婆小町

音楽オイリュトミー(群舞)
シューベルト / 未完成交響曲 ロ短調 D759 第一楽章•第二楽章

音楽オイリュトミー(シュタイナーフォルムによるソロ作品)

ブラームス / 間奏曲 op.118-2

モーツァルト / ピアノソナタ第12番

クープラン / No.18-3『修道女モニク』

フランク / 「前奏曲、コラールとフーガ」より

ショパン / エチュードop.10-3『別れの曲』

ドビュッシー / 「ベルガマスク組曲」より『月の光』

ブラームス / 間奏曲 op.118-6

ブルックナー / 『思い出』

ショパン / 前奏曲 op.28-15『雨だれ』

J.S.バッハ / 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第12番 前奏曲とフーガ

日時
2021年 10月10日(日) 15:30開場 16:00開演
2021年 10月11日(月) 16:30開場 17:00開演


入場無料(要予約)

会場
たましんRISURUホール(小ホール)
東京都立川市錦町3丁目3−20
JR中央線立川駅南口より徒歩13分
JR南武線西国立駅より徒歩7分

出演
葦江祝里、衣山マユリ、神山純、清水隆陽路、平松博美
裕惠、増田加代子、松島美惠、マノユ明子、山内のり子


ピアノ
上田早智子 / 島岡多恵子 / 橋本祐子

監修
笠井 叡
笠井禮示

主催:天使館

制作:フォルトコース

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数えてみると、授業だけでトータル1000時間を超える長丁場の研鑽。
その修了発表会です。

「オイリュトミー」はほとんどの方が聞きなれない言葉でしょう。

Eu(ギリシャ語で美しい)+ rythmy(リズム)。

リズムは、音楽や言葉だけでなく、季節のめぐり、惑星の運行、生活や体の中にもあります。
響きそのものが周波数というリズムを持ち、あらゆるものは響きあいながら存在しています。

言葉の発声力や音楽要素を体と結びつけ、動きを通して、作品が新たな形を持って生き生きと立ち上がってくるような体験が、オイリュトミーの踊りのの中にあります。

本番まで二週間を切った今現在、かけた時間だけの仕上がりを自分が持てているかというと、闇の中に叩き込まれたような気分になります。

けれど、残った時間、あらゆる瞬間に最善を尽くすしかありません。

わたしは決して肉体的なパフォーマンスに恵まれた状態からスタートしたわけではなく、反対に、「宇宙に自分の居場所を見失った状態」からスタートした、という感があります。

言い方を変えると、宇宙に自分の居場所を誰も用意してはくれない、ということに気づいた状態から始められた、ということです。

これは決して、愛のない状態ではなく。

自分の居場所を自分で用意することは、自我の成長に他なりません。

「わたし」という人間自我の成長と見守ってくれることが、宇宙の愛です。宇宙の愛の響きと、体の響きとの照応を再発見していくこと。

抽象的な哲学や瞑想的体験からではなく、どこまでも具体的な一つひとつの音楽作品、言葉の作品を通して取り組んで行くところが、オイリュトミーのおもしろいところです。

個々の作品には、創造行為のコンセプトがあります。
でも、コンセプトは作品の前面には出ず、言葉で言い尽くせないことを、音楽や詩やフィクション世界に委託しています。

だから、決して、わかりやすくはありません。

不思議さを不思議なままにとどめておくのが作品の体験であり、「これってこうだよね」という説明も、時に必要だけれど、それはあくまで道標や地図でしかありません。

わたしたちは日々を、時間という見えない流れの中で歩んでいます。
音楽や言葉も、時間の中で流れていく芸術です。閉じ込めると、楽譜や本になります。溶かすと、流れ始めます。

足がその歩みをどう踏み、頭がどう天をとらえ、手が何に触れるか。
その体験を、口がどう発するのか。

わたしは言葉を、口でもペンでもなく、体で語らせたい、と願いました。

その夢は、未だ途上ですが、しかし通過点を刻んではいます。

その大きな通過点の一つが、この天使館オイリュトミー・フォルトコースの修了発表会です。

2021年 10月10日(日) 15:30開場 16:00開演
2021年 10月11日(月) 16:30開場 17:00開演

わたしは音楽作品を日曜日にソロ、群舞は全員で両日、言葉の作品を月曜日に動きと朗唱で出ます。

日曜日は2時間半、月曜日は2時間を予定している長丁場。
入場無料、入退場自由なので、お気軽にお越しください。ただ、感染対策のためお席にゆとりを持たせ、ご予約制とさせていただいております。

お申し込みはわたしに直接か、下記URLの予約フォームから。


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