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不動産ライターの、のりべぇ。第6回です。

今日は昨日の続きですよ〜。

と、その前に…(ちょっと反省)

 いきなり何を反省してるかって?いやぁ。昨日、わざと書き残しを作って翌日に持ち越したじゃないですか。書いてて「ちょっと今日も暴走しすぎたかな?」と思って途中でやめたんですけど、なんだか翌日の話へ誘導するための「姑息な手段」みたいな感じがして、自分に対してちょっと反省した次第です。本当は「一話完結型」が好きなんですけどねぇ。もし「コイツ、次の話に誘導してやんの」って思われたら、ごめんなさい!どうか引き続き、お楽しみのほど…。

気を取り直して、昨日のおさらいから。

 改めて思ったんですけど、住宅設備(通称:住設)は本当に幅広くて奥深い。おまけに全部じゃないけど毎日使うものもあるので、なかなか興味深いと、今更ながらに思いました。流石に、毎週のように不動産広告に関する原稿を書いてた身としては、「とにかく書き間違いがないように」ということで頭がいっぱいでしたんでね〜(なぜかはいずれお話ししますね)。
 んじゃ、昨日の最後の段落から戻って、お話を続けさせていただきます。

アタシ、「ハンスグローエ」じゃないとイヤなの(笑)(前回のお話から)。

 ここまで水栓の話を書いてまいりましたが、まだまだ止まりませんよ〜(爆)。でも、今日はそろそろこの辺にしますね。水物だけに(笑)。
 水栓一つとっても、日本にはいろんなメーカーがあるんですよ。皆さんが聞いたことのあるメーカーから、「これは知らないなぁ」という、業界内では有名なメーカーまで。
 ということは、水栓界(そんな世界があるかはともかく)にもセレブ御用達(うわっ、これまたチープな表現)ブランドがあるわけで、その代表格が「グローエ」。ドイツのメーカーです。
 って書くと、「え〜、違うよ〜。それは『ハンスグローエ』じゃねぇかよ!」とマウントを取ってくる方もいらっしゃいますよね。あるいは「何を抜かすか、この『にわか』が!」と、もはや水栓知識のバトルロイヤル(注)状態。
 と、ここまでが昨日の最後の段落。まあ、水栓メーカーの話で「口(くち)プロレス」するような人はいないと思いますけどね(笑)。おまけに「ハンスグローエ」じゃないとイヤなの、なんていう人もあまり見かけないとは思うんですが、話にインパクトをつける意味で書いてみました。もし該当される方がいらっしゃいましたら、特定の人を批判する意味はこれっぽっちもありませんので、ご容赦のほど。

それでは、昨日の正解。

 正解を書く前に、先に私の話からさせていただきますと、私はライターになってから「このこと」を知りました。といいますのも、いわゆるハイグレード系マンションの広告を作らないと、お目にかかるメーカーじゃないからです。詳しいことはいずれお話しさせていただきますが、不動産広告ライターにとって大切なことは、「住設の知識を覚えるよりも、『公取規約』(正しくは『不動産の表示に関する公正競争規約』)に抵触しない表現を心がけること」であり、「規約」以外でも社内規定だとか、商標に関連するもの(例:ペアガラスはAGC(前の旭硝子)製にのみ表記可能。ペヤガラスも然り。他社製の場合は「複層ガラス」と表記)を優先して覚えよ、ということでした。
 前置きが長くなりましたが、正解。「グローエ」社と「ハンスグローエ」社は、別の会社でした。もちろん、現在も2社とも存在します。
 でもね。社名が似ていることからなんとな〜くお察しの方もいらっしゃるでしょう。そう。実は創業者、ハンス・グローエ氏の息子たちがそれぞれ会社を作った結果、ということなんです。もっとも、当初は別々のものを作ってたんですよ。グローエ社の前身は、キッチンや洗面を担当していた部署で、こっちは次男のフリードリヒ・グローエ氏(注)が創業。ハンスグローエ社はバスルームを担当していた部署で、長男のクラウス・グローエ氏が父から事業継承した会社なんだそうな。あ〜、ややこしい(爆)。図で書けばよかった。ざっくり書いてみましたので、こんな感じ(笑)。

ざっくり図。ライターだけどデザイナーじゃないんスよ。なので、図が下手なのはご勘弁を。

 蛇足だけど、スポーツメーカーの「アディダス」と「プーマ」も元々は兄弟(ダスラー兄弟)らしいですけど、不仲から別々の会社を作ったとかなんとか。「グローエ兄弟」が不仲だったかは定かではありません。まぁ、わからないので、別々の会社なのは、不仲が原因ではない、と思うことにします(笑)。
(注:お名前に表記揺れ(フリードリッヒorフリードリヒ)がありますが、今回は「フリードリヒ」で統一します)

会社は違えども、「どっちもプレミアム&ラグジュアリー」

 前回も使いました「アタシ、ハンスグローエじゃないと…」のくだりは、早い話が、プレミアム系住設ゆえのもの。どちらのメーカーも、高級ホテルだとか、豪華客船(最近だとクルーズ船なんていうんでしたっけ?知らんけど)なんかで使われているので、「一流のホテルかどうかは水栓メーカーでわかる」なんて言われることもあるとかないとか。確かに、私が何度かお世話になった、那覇市内にある「ザ・ナハテラス」というホテル(1986年の竣工当時は外資系ホテルの「リージェント沖縄」)は、グローエの水栓を使ってます(もう何年もお邪魔してないので、今はどうかなぁ)。ちなみに、那覇市内でもトップクラスの、とっても居心地の良い、素敵なホテルです。
 なにせ「似たような名前でどっちもプレミアム系ブランド」なので、つい混同してしまいがちですが、プレミアム&ラグジュアリーなのは同じですかね。まあ、父親の事業を継承、なんてくだりがあるので、「グローエ」じゃなくて「ハンスグローエ」のほうがいい、なんていうひともいるのでしょうか?もっとも、「積水ハウス」と「セキスイハイム」のどっちが好き?という質問よりスッキリしないかもしれませんけどね(笑)。
 あっ、結局住設一つでこんなに書いちゃった。明日は違う話題にしますね。3日連続で住設だと「胃もたれ」しそうなので(笑)。

次回もお楽しみに!

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