脱炭素やアンモニアに思うことなど

たまに政治的とも取れるコメント(浮体式洋上風力やガソリン車販売禁止の話題等)を書くとNewspicksやTwitterでバズったりして、たまにはいいかと思う一方で、世に知れるには感情を煽るしかないのだと暗澹たる気持ちにもなります。

最近では、政府の2050年ゼロエミ目標に関連して、アンモニア発電絡みの仕事ばかりしています。

アンモニア発電は、私がエネルギー業界に入った最初の仕事で、途上国向けに電気が来ていない農村部に風車を建て、アンモニアを合成し(水電解水素とHBではなく、アンモニアSOFCの逆反応みたいな技術を想定していた)、それを肥料にもしつつ、農機具のエンジンや自家発電機、あるいは車も動かすという提案でした。結局その話は当時は受け入れられませんでしたが、時代は変わりましたね。あれから色々あって(実は源流の一つは同じ)、政府検討にアンモニアがガッツリ組み込まれました。

政府の2050年ゼロエミ目標は、他の所にも影響しています。せっかく頂いていた単著の企画の話も、すっかりそっちに引っ張られてしまいました。元々エネルギー問題を全体として捉えたいという思いから、あまり脱炭素や電力の話だけを中心にしたくないと考えているので、戸惑いもあるのですが、時代の要請に答えるのも専門家の仕事だとある程度割り切ることにしています。

先程、有料note記事を1つアップしました。

一般的な日本人には馴染みの薄い油田開発の無人化の話です。かなり時間をかけて書いたものなので、500円頂いています。時代はここまで来たかとなかなか感慨深いものがあります。

年末年始の暇潰しにぜひご購入&サポート頂ければと思います。

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