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将棋版逆チューリングテスト

将棋YouTuberの元奨励会員のアユムさんが、先日の藤井2冠の王位戦第4局の二日目の藤井2冠の棋譜が100%ソフトが示す最善手と一致していたという結果を受けて、仮に藤井2冠が将棋ウォーズに参加した場合、ソフト差しと判断されて垢BANされる可能性について考察されています。(1局指しながら考察を話しているのがすごい笑)

アユムさんの見立てでは、考慮時間が短い3分切れ負け、1手10秒、のルールでは流石の藤井2冠でも最善手を続けるのは不可能としつつ、10分切れ負けのルールでは展開によってはBANもあり得るのではないかと分析されています。

ところで、有名な「チューリングテスト」とは、チャットの相手が人間かAIを判定するものです。数年前に、人間と判定されテストに合格するAIが登場して世間を騒がせましたが、最近のAI側の開発競争は、わざと間違った反応をする工夫をする事で人間らしさを演出するという戦いでした。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1807/26/

一方で、将棋などのゲームは、今や機械が人間と対等のレベルなることを挑むのではなく、人間がいかに機械のレベルに近づくかの勝負をしているわけです。そして、最善手を指し続ければAIと判定され「あなたは人間ではない」となってBANされる。それはある意味栄誉でもあるわけですが。

これはまるで、「将棋版逆チューリングテスト」のようですね。

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