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iMiEVの生産中止を受けて

少しさみしいですね。

以前、竹内純子さんとの対談の際に、原油価格と、三菱iMiEV、日産LEAF、それからテスラのEV開発の歴史を横並びにした図を作ったのですが、タイミング的にかなり被っているんですよね。

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こうして見ると、各社とも原油価格の上昇機に開発を開始しており、元々EVとは環境問題というよりも脱石油の側面が強い商品だったということがわかると思います。

何台から「量産」と呼ぶかの定義がどこにあるかわかりませんが、例えば、映画『誰が電気自動車を殺したか?』でも有名なGMのEV1は、1997年発売(リース販売)で限定650台でした。また、テスラの最初のEV「ロードスター」も、受注生産枠650台で2008年3月17日が最初のデリバリーとされています。

iMiEVは法人向け販売が2009年7月ということで、EV1やロードスターの650台は量産ではないとすれば、「世界初の量産」ということになりますが(私もそう思いますが)、初年度の販売台数は1400台で、最近は月販10台と、「量産」の境界はどこにあるのかとも思ってしまいます。

しかし、テスラと遜色ないタイミングで車両を投入し、一時代を築き、いまやヒット商品となった三菱アウトランダーPHEVの開発に繋がったと思うと、重要な一里塚だったということができるでしょう。

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