見出し画像

米国の主要パイプラインプロジェクトが頓挫

7月5日から6日にかけてのわずか24時間に、米国の3つの主要パイプラインプロジェクトが頓挫するという驚くべき出来事があった。

一つ目は、アパラチア山脈を横切り、バージニア州とノースカロライナ州にマーセラスのシェールガスを供給する「アトランティックコーストパイプライン(ACP)」計画で、米国最大級の電力・ガス会社であるドミニオンエナジー社とデュークエナジー社が事業を主導していた。

このプロジェクトは、6月に最高裁の判決で勝訴し建設承認を得ていたばかりだったが、6年にわたる数多くの法廷闘争を経て事業コストが当初の45億ドルから80億ドルまで膨れ上がっていて、「法的不確実性が増大している」(共同声明)として、両社は7月5日にACP計画のキャンセルを発表した。

ここから先は

1,816字 / 1画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?