ビットコインマイニング電力は大き過ぎるのか
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Visaの決済システムと比較しても仕方ないと思う。Visaは通貨を発行せず、法定通貨システムにただ乗りしているが、ビットコインは決済手段であると同時に通貨発行を行っているのであって、その信用を担保する為に支払っているコストがマイニングだからだ、
ただし、そのコスト比較は難しい。
マイニング電力量の問題がやり玉に上がるビットコインは、コンセンサスアルゴリズムがPoWだから電力消費が大きくなるわけだが、PoWではない他の省エネ方式が本当に信用できる代替システムなのかどうかを評価する事は難しい。むしろ、他の方式はビットコインのシステムの信頼性のおこぼれをもらっているとも言える。
また、流通規模を測るにも、流通量と時価総額があるが、ビットコインの流通量は世界ランキング80-90位程度で必ずしも大きくない。時価総額はダントツで、2位のイーサリアムの5倍近い8892億ドル。
https://zuu.co.jp/media/cryptocurrency/volume-price-ranking
ビットコインのマイニングはルクセンブルクの消費電力並みとの事だが、ルクセンブルクのGDPは700億ドル程度なので、ルクセンブルクのGDPの10倍の時価総額を維持するコストとして妥当なのか否かで判断すべき。
比較対象は、法定通貨を維持する為のコストとの比較だが、中央銀行の組織とシステムの運営維持費、通貨発行コスト、偽造を防ぐためのコスト(警察力を含む)、および政府の安定性の為のコスト(公務員人件費、選挙、軍事力)なども加味する必要があるが、当然ながら非常に複雑で単純に評価できるものではない。
もしかしたら、それよりはビットコインの方が通貨価値を維持する為のエネルギー量としてマシという事もありうるかも知れない。
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